第3話~伝説の始まり~
お待たせしました!!
今回から、いよいよ少年の物語が始まります!!
王に話をすることを認められた少年は、静かに、しかしはっきりとした声で話を始めました。
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昔、とある国に小麦の生産が盛んなとても豊かな農村がありました。ところが、ある日のことです。村にイナゴが大量発生し、村の畑で実のなっていた小麦を全て食べ尽くしてしまいます。
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突飛な始まり方に王は戸惑いつつも物語に興味を示し、続きを話すように促した。
少年は話を続けます…
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イナゴは小麦の貯蔵庫にも群がりますが、入り口は勿論のこと窓もきっちりと閉めてあるため中に入ることはできません。
ところが、その中で1軒だけ壁に小さな穴の空いた貯蔵庫がありました。その穴は、イナゴが丁度1匹通れるくらいの大きさです。
1匹イナゴが穴から入り、小麦を1粒持って出ていきました。また別のイナゴが穴から入り、小麦を1粒持って出ていきました。また別のイナゴが穴から入り、小麦を1粒持って出ていきました。さらにまた別のイナゴが穴から入り、小麦を1粒持って出ていきました。
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王は静かに物語に耳を傾けています…
第4話へ続く(かも)。
読者の皆さん楽しみにしていて下さい。