第2話~少年の挑戦~
第2話です。
王女には恋人がいました。相手は平民の少年で、お互いに心から愛し合っていました。2人とも結婚を望んでいましたが、身分の違いのために実現することが出来ません。王女は城を抜け出し密かに会うということを繰り返していました。
しかし、そのようなことを続けていれば当然のことに王の知るところとなります。2人は引き離されてしまいます。少年は捕えられ、王の御前で後日処刑されることになりました。
処刑当日、執行前に王の前に引き出された少年は言いました。王は終わらない物語を話すことができれば王女と結婚させるというお触れを出した。自分は永遠に続く果てしない物語を知っている。自分にもチャンスが欲しい、と。
王は少し考え、物語を話すように言いました。言った通り本当に物語が終わらなければ王女との結婚を認め、終われば直ぐに処刑する。この言葉を聞き、少年はえへんと咳払いをすると話を始めました。
ここから、伝説が始まります。果たして終わらない話などあるのでしょうか。少年は如何にして王を納得させるのでしょうか。物語とは普通どんなものでも終わりがあるもの。すなわち、王の要求を実現するのは普通の方法では不可能と言うことです。
果たして少年の方法とは?全ての答えは少年の心の内に…
次回から少年の物語が始まりす。