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2-3. 彼の願い

『最後は視覚に作用する』


彼女と出会ってから調べた情報に載っていた、とある一文。

それを信じた訳ではないが、僕は何かに縋りたかった。

僕はその瞬間を刹那でも延ばしたかった。

僕はどうしても彼女に会いたかったんだ。


ありのままを語り終えると、僕は彼女の反応を待つ。


そもそも、本当にこれは有効な方法なのか。

もしかしたら、僕は既に魂を取られているんじゃないか。

様々な不安が頭の中を過ぎり、闇に閉ざされた世界の中で、思わず僕は彼女を探して手を彷徨わせる。


ふっと感じた頬を包む感触に、僕は思わず手を重ねる。

しかし、そこには何もない。ただ、言葉には出来ない何かが――『空気が違う』とでも言えばいいのだろうか――そこにはあった。


そのまま僕たちは触れ合う。それはほんの一瞬だったのかもしれないけれど、僕にとっては長い長い時間であったように感じられた。


そっと離れる彼女の感触に、僕は慌てて手を伸ばし、口を開く。

咄嗟に口から出た言葉は子供のような我が儘、とても自分勝手なお願い事だった。

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