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1-5. 貴方の背中

ついに私は彼の元へと辿り着いた。

魂を手に入れる歓喜に震えながらも、寂しいと感じている自分が心のどこかにいることに、私は心底驚いた。


しかし、私の有り様は変わらない。

生者から魂を奪い、自身の力へと変換する。私はそのために存在しているのだから。


彼へと最後の言葉を告げようとして、私は考える。

私が驚かされたのだ。最後は彼にも心の底から驚いてもらってもいいのではないだろうか。


こんな馬鹿げた事を考え出した自分の思考に改めて驚きながら、私はそれを実行に移す。


私は彼の背後にすうっと現れると、首へと腕を回し、その耳元へと唇を近付け、そっと囁いた。


「私、メリーさん。今、貴方の後ろにいるの。」

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