苦しいのは時間
聞いたことがあります。苦痛とは、それを待つ時間そのものだと。次の苦痛までの猶予が、必ずやってくるという恐怖がもっとも恐ろしいのだと。それを踏まえた、私の体験談です。
ある日突然、何が起きているかわからなくなった。迫ってくる、何か。どこで、誰が、何を。わからない。なんでもない、何かがある。その間を、行ったり来たり。身の毛のよだつ、恐怖。どこで怒りを買い、どれだけ憎まれている?怖くて怖くて、仕方がありませんでした。
どこを探しても答えが見つからないのは、どうやら見える範囲にないからのようです。自らは顔を出さないがゆえに、外部委託。委託先が怒りを、憎しみをにじませないのならば見つかるはずがない。要するに、恐れる必要はない。彼らはどうやら、怒っていないようですから。
私は怒っていない。ならば問題はありません。見えないところの悪口なんて、聞かなければいい。私のような日陰者は、日陰の悪口には慣れていますから。




