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揺籠の島で揺蕩う少女達。  作者: カズあっと
5章 夏の祭典。
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57話 舞台の少女達。


 大舞台に、ど素人。問題は山積みだった。

 とはいえ、ヌオヴァ・ジェネラッツェオーネの面々によるフォローにより、ステージは恙なく進行していた。

 アンナも悪目立ちしてしまったのは最初だけである。術式を解禁した彼女にとって、術式を用いていないアイドル達に着いて行くことは決して難しい事ではなかった。

 皆が気を配って動いてくれた結果であるが、彼女達の最高のステージを創ろうとする心に影響されて、アンナは本来備えた実力以上のものを魅せていた。


 彼女に知る由もないのだが、それは他の十五名の戦友達と五名の主演達、そして裏方達も同様だった。

 舞台はどんどん盛り上がる。

 長丁場であるもので、時々小休止や場の繋ぎの為に歓談が入ったりもする。

 アンナにも舞台の足を引っ張る事はないと自信がつき、術式というズル込みとはいえ、同じ舞台に立つ女性達からも確かな信頼も感じていて、観客席にまで気を配る余裕が出来ていた。

 ミリアムおねーちゃんに、リーナお姉様。レベッカおねーちゃんにノエミお姉さんが並んでいる。

 四人の真ん中で空いてしまった席は自分が座る予定であった場所だ。

 一緒でないことは寂しいが、繋がりを感じていた。

 リーナお姉様だけはちょっとだけ不機嫌そうだが、いつもの事である。

 前へ出た時笑顔を送れば、ノエミがガタリと立ち上がる。後ろの席の人達に睨まれていたが、これもよくある事だった。ノエミは基本的に遠慮がない。

 少し離れた場所にはあのお爺様を真ん中にして、居並ぶ十一名の紳士達。

 彼等は皆体格が良い方なので、後ろの席の人達は最初から立ち上がっている。

 お爺様は既に意識が明晰なようで、口を大開きにして声援を送ってくれていた。

 それが嬉しくて、アンナは両手を掲げる。盛り上がって行こうと。

 そして何故だかアプリーレには抱き上げられて、アンナは皆に手を振っていた。


「ねーねー。皆。盛り上がってる〜?」


 一瞬だけ最前列の席二つに視線を留めたアプリーレが満面の笑みで観客達へ問い掛ける。

 応と返した声援が、会場を覆った。


「さってと。皆もさ。疑問だと思うんだよね」


 ペトラ、ネーヴェ、リィン、マイア。四人のアイドル達が、アプリーレとアンナの側に集った。


「この子一体、なんなのさって!」


 熱い頬を押し当てて、アプリーレが叫ぶ。


「飛び入りの、地元枠の子って言えば、皆も納得してくれるとは思うんだけどさー」


 ネーヴェへアンナを預けると、アプリーレ一人にライトが当たる。


「でもね。でもね。この子のお姉様、皆も知ってる子なんだよ? わっかっるっかっなっ?」


 観客からどよめきが漏れるが、確たる返答はない。


「うん。うん。そだね。わっからないよねー。これだけじゃ。じゃあさ、じゃあさ。ヒントをあげるね。私がずっと、一緒のステージに立ちたいって言ってる子。去年の夏に、引退するって言ってた子。いる筈ないと思ってたよ。上がるステージを、変えちゃった子だからね。来てないと思ってたよ。来る必要もないだろうしね。でもさ、でもさ。今日は来ているみたいなんだよねー。その子が」


 そしてリーナ達の座る客席へとライトが当たる。画面には彼女達の姿が映し出されていた。

 雄叫びが、再びあがった。


「うっわ。予想外。これはちょっと、ズルくない?」


 四人娘は揃って美女、美少女達だ。画面の解像度が上がるに従い、雄叫びは更に大きくなっていく。

 ただ座っているだけでも、絵になる娘達なのだ。


「こんな子達がさ。妹さんを放っておいて、座ってるだけなんて、ひどくない?」


 そうだ、そうだ。と、悲鳴にも似た大きな歓声が湧き上がる。


「じゃあさ! じゃぁさ! ねーねー! みんな! 今、もう一度観たいってアイドルは誰かな〜?」


 口々に、観客達がリーナ、リーナと叫びをあげる。時折レベッカやノエミの名まで混ざっていた。

 耳を澄ませる手振りで声を聞いていたアプリーレは、うんうんと頷いた。


「さっすが、みんな! よく判ってんね!」


 そう言った彼女は観客席まで降りて来て、両手でリーナの手を取った。


「アンタっ!」


 その熱さに、リーナが叫んだ。


「さぁさぁ。海の巫女。皆がお待ちかねだよ。介添人はこの私。笑顔が自慢のアプリーレだよ。遅れちゃったけど、約束、果たさせて」

「アンタ……」


 引っ張り、立たせるアプリーレ。そして呟くリーナへ囁いた。


「リーナちゃん。最期くらい、私に夢、叶えさせてよ」


 リーナはアプリーレを睨みつける。真剣な眼差しがぶつかった。そしてリーナの口許が、挑発的に吊り上がる。


「仕方ないわね。足引っ張るんじゃないわよ。泣き虫アプリーレおねーちゃん」


 リーナがアプリーレに誘われて、手を取られて歩み出すと更なる歓声があがった。


「矢張り、夏の祭典はリーナが舞台に立ってこそだな。空気が違う」

「お。リーナまた舞台に上がるんだ。アタシも生は久しぶりだよ。楽しみだねー」

「だったら、もっと楽しい久しぶりをしてみない? レベッカ」

「マイアパイセンじゃん。おっひさー! 覚えててくれたんだ。うっれしー」

「忘れる訳ないっしょ。ま、せっかくだし、レベッカもステージに上がんない? 久しぶりにさ」

「えー。アタシ、練習とか全然してないよ」

「舐めんじゃないって。こっちは専門家だよ。一目見れば動けるのは判るし、当然、唄えるんでしょ? アタシ達くらいになると、フォローなんて簡単だよ。それに、ほら、聞こえない?」


 レベッカの名を呼ぶ観客達の声だ。

 彼女達は大画面に映し出されている。リーナが先に舞台に上がった事で、残る面々に更なる注目が集まってしまっていた。

 古参達は舞台上のレベッカとノエミの事を知っているし、今でも偶にだがレベッカは放送広告や雑誌に載る事もある。追っかけや信者等は結構いて、彼等の期待もはち切れんばかりに膨らんでいた。


「うわ。もしかして、期待されちゃってる?」

「聞いての通りにね。この期待、裏切れる?」

「ちょっと嫌かも。んじゃ、やるっきゃないか。でも、本っ当に自信ないから、フォローよろしくね。マイア先輩」

「とーぜん。可愛い後輩と同じステージに立てて、私も鼻が高いよ。次は、ロウムでかな? 待ってるかんね」

「うわ。ちょー期待されてんじゃん。頑張んないとねー」

「とーぜんじゃん!」


 レベッカも、マイアに手を引かれて舞台へ上がる。ノエミは自分の名を呼ぶ声など意に介した様子もなく、暢気に拍手など送っていた。


「で、アンタはそうやって他人事みたいな顔をして、無責任に逃げるんだ。あの時みたいに」

「ふむ?」


 そんな彼女へ声を掛けたのはリィンであった。

 眼差しが厳しい。切れ長の瞳は地顔であるものの、それ以上に怒りが宿っているようだった。


「ああ。リィンさんか。魔法の笛、夜の姫役。決定おめでとう。あの歌劇はまさに登竜門だ。私も楽しみにしている。活躍を祈るよ」

「あっそ。皮肉のつもり? アンタがバックれたから、棚ぼたでね」

「そんなつもりはないのだが……」


 魔法の笛はベルグ公国で産まれた歌劇が時代と共に改変、改良されてやがて大人気大衆歌劇となった作品であった。

 元の歌劇は善悪、正邪、光と闇といった、立場によって表裏の入れ替わる二元論上の対立軸を三組の男女を主軸として綴る難解な歌劇である。

 この劇が産まれた四百年程昔は第三次文明復興期と呼ばれ、文化芸術が爛熟すると共に新たな思想哲学の勃興や、旧き教えの再評価が為されていた時期でもあった。

 その空気に触発されて、神童とも呼ばれた作曲家が生命と引き換えにして書き上げた歌劇なのだと伝えられている。

 文字通りに彼の遺作となったものの、あまりにも難解、宗教的過ぎる内容な上にドロドロとし過ぎた三組の男女間での愛憎劇は大衆に受けが悪く、二十年程前までは知る人ぞ知る名作の域を出なかった。

 とはいえ、天才とまで呼ばれた男の手による歌劇なので、音楽だけは高評価である。

 今ではその曲名の幾つかが、音楽用語として用いられている程だ。

 だが放送の発展期において、それを判りやすい物語に改変し、冒険と恋愛色を強めた青春劇へと改変した巨匠がいた。

 これが大いに受けて大衆化し、若手役者の登竜門とまで呼ばれる人気歌劇となったのだ。


「監督だって、未だアンタにご執心だし」

「それは、申し訳ない事をしたな……」

「ま、いいんだけどさ。棚ぼたとはいえ、大きなチャンスって事は間違いないし」

「……こう言っては、なんだがな。私だって、何も巫山戯てあの場に居た訳じゃないんだ」

「知ってるよ。間違えられちゃったんでしょ」


 魔法の笛の公開選考会に、ノエミも参加していた。

 そこで知り合ったのが、アイドルとしては売り出し中であったリィンである。

 デザインの勉強をしたいと強硬に主張していた頃である。

 ノエミは研鑽の一貫として、デザイナー選考会に応募していた。リィンは当然、役者としての参加であった。しかし、それらは同一会場で同時に行われたものだった。


「ねぇ。ノエミさ。アンタ、結構間抜けだって言われない?」

「くっ……」


 そこまで言われるのはリーナやレベッカ、そして両親くらいのものだがノエミ自身にも自覚があった。

 目の前の欲望が抑えられず、後先考えなく動き失敗した事は多々あるのだ。

 その選考会だって勘違いしたのは係員であるが、最後まで気が付かなかった。

 誰も悪くはない。会場で道に迷って試験会場への案内を求めたら、役者としての会場へ連れて行かれたに過ぎない。

 その頃はアイドル活動こそ辞めていたものの、華があり容姿も良い娘なので役者志望と思われたのだ。これでは係員だけを責められない。

 ノエミは流石は名作歌劇。裏方にも教養が求められるな。などと感心していたくらいである。

 加えて、選考会の盛況に奮ったものだ。

 こんなにも、同じ志を持つ人がいるのかと。

 迂闊にも、別の選考である事に気付いたのが最終選考まで残った後であった。

 アイドル活動の時間拘束の長さに辟易していた頃である。

 だからノエミは、最終試験に参加する事なく逃げ出したのだ。

 けれど、目を付けていた大層華のあるモデル候補、リィンに一言も告げずに逃げたのには後悔もあった。

 彼女とは、第一次試験から奇妙に縁があり打ち解けて、様々に語り合っていた仲だ。

 容易に人と馴れ合う事のないノエミにしては珍しく、一つ年上の新人アイドルはとてもウマがあう相手であった。


「本当はさ。私が王子役で、夜の姫役がアンタだったら、いいなって思ってたんだよ」


 選考会は出演者だけを選び、配役は後に決めるという形式であった。

 その為に幅広い能力が高い水準で求められる。

 元が歌劇だけあって、演技に歌唱、舞踊に演奏が最も重視される項目だ。

 演技と舞踊はリィンの方が上手であり、歌唱と演奏はノエミの方が得手であった。

 評価では五分。しかし容姿を含む印象として見た場合、ノエミの適役は圧倒的に夜の姫であった。

 監督達もリィンの演技の技量ならば王子役でもいけると踏んでいた。

 彼女は女性としてはそれなりに長身で、見ようによってはキリリと引き締まった凛々しい顔付きをしている。

 比べてノエミは姿勢は良いが、平均に届かない背丈でしかない。体型も女性的でメリハリこそあるものの、意外と小柄で華奢であった。

 この頃既に、男役に女性の抜擢は珍しくなかった。

 寧ろ尊いとされていた。プレシャス塚の歌劇など、全てがそうである。

 監督の心中で既に配役は決定的であった。

 寧ろ、王子リィンと姫ノエミという配役の思い付きに彼はゾッコンとなっていた。

 白い肌。長く艶やかな黒い髪に紅い瞳。一種近寄り難い程の、硬質な美貌。

 無垢と愛憎という三位一体を体現する夜の姫君には彼女の容姿はうってつけであった。

 これで舞台に立つ能力に不足があるのなら諦めのつけようもあるが、彼女はこともあろうにその前の歌唱試験で、超絶技巧を必要とされる夜の姫役による独唱を唄い切っていた。

 舞踊や芝居も高水準にあり、理想を体現するのはこの娘であると最終選考の前にして監督は心に決めていたのである。

 下手に幅広く高い能力がある事は不幸でしかない。

 ノエミ本人は服飾デザイナーとして身を立てたいと願っているが、この当時の彼女は舞台女優となる事を誰よりも周囲に望まれていた。


「なぁ。詫びって程でもないが、私はどうしたら赦される? これで、悪いとは思ってるんだ。せめてリィンさんには嫌われたくない」

「別に。嫌いはしないよ。赦すつもりもないけどさ。でも、せっかくだからさ」


 本気で唄って、踊って、お芝居して、皆んなに認められるの。あの時の続きを、してみたくない? そう彼女が言う。


 リィンには心残りがあった。

 最終選考は台本を渡されて、本番さながらの実演によって評価される。

 それまでの試験によりノエミの実力を認めていた。

 だからこそ、共に競い合える事を楽しみにしていたのだ。

 その楽しみを本人の逃走により奪われた。

 怒りが沸かぬ筈もない。

 後に、過去のアイドル雑誌に寄稿されたノエミの活動休止を告げる文を読んだ事により事情こそ知ったものの、それで割り切れる程に達観してはいなかった。


「だから、ここであの時の決着、着けようよ。そうしたら、赦してあげないこともないよ」


 ノエミもその想いに否はなく、恭しくリィンの手を取った。


「いいのかな。今日の私は百人力だぞ。リーナがいて、レベッカがいて、ミリアムがいる。それに加えて、アンナちゃんまでいるんだ。リィンさん達相手でも、負けるつもりはないぞ」

「上等じゃん。トップアイドルとして経験を積んだ、今の私を、いいえ、私達を見せてあげるよ。尻尾巻いて、逃げないでね」


 そしてノエミまで手を握られてステージに上げられてしまえば、残されるのはミリアム一人であった。

 ノエミに頑張って。と声援を送るが、ジトリと眺められたと思ったら、妙な微笑みを送られた。どう見ても、碌でもない事を思い付いた顔だった。


 会話をちゃんと聞いていたミリアムは知り合いに誘われたのなら仕方ないよね。頑張れ。と、思う以外に道がない。

 空になってしまった席に寂しさはあるものの、せっかくの舞台だ。思い切り応援しようと心に誓う。


「あら、あら〜。一人だけ仲間外れじゃ、寂しいわよね〜」


 だが、そんな彼女の前へ現れた女性はペトラであった。

 レベッカとノエミまで舞台に上がった事で、その残った美人の姉ちゃんは誰だっ! でかいっ! 説明不要っ! などという謎の雄叫びが観客席から上がっている。


「あっ! ペトラさん! そ、その、アタシ、ペトラさんのファンなんです!」


 アンナの様に世間知らずではないミリアムである。

 当然ながら彼女達ヌオヴァ・ジェネラッツェオーネの面々を知っている。

 中でもミリアムはペトラの大ファンであった。

 彼女はグループ最年長という事もあり、皆の纏め役を務めるお姉さんでありながら、おっとりとして癒される、可愛らしい女性でもあった。

 基本的に甘えん坊な巨人族の乙女であるミリアムである。

 可愛い妹も大好きだが、素敵なお姉さんにも憧れがあった。

 特に、自覚する自身のガサツさとは対照的な、おっとりとした可愛いらしいお姉さんなど好み直撃だ。

 そうでなくとも、ペトラに対しては強い思い入れがある。

 そんな彼女であるから憧れの素敵なお姉さんに優しく声を掛けられて、すっかり舞い上がってしまっていた。


「あら、あら。嬉しいわね〜。よかったら、貴方のお名前も、教えて貰えるかしら〜」

「ミ、ミリアムです! あ、あの! 握手、お願いします!」


 そう言ってミリアムは立ち上がると、両手をゴシゴシと拭って差し出した。

 ペトラも両手でその手を握り、振る。

 四つの大きなお胸が、ブルン、ブルンと揺れていた。

 またもや歓声が、激しく響き渡った。

 とはいえ、ミリアムの反応はまるっきり一般的なアイドルファンの言動である。というよりも、これが普通だ。無知なアンナのような自然体や、他の三人娘のような気安さの方が稀なのだ。


「あら。とても良いお名前ね。可愛いわ。けれど、あの子とは違って、すっごく、おっきいのね〜。それに、すっごく鍛えられてるわ〜」


 それが背丈なのか胸なのかは判らない。

 ペトラの身長も女性としては高い方なのだが、流石にミリアムには遠く及ばない。

 ニコニコ、ほんわかとして言う彼女だが、実は肉体派である。それは何も、物凄いプロポーションの事ではなく、実戦的な意味でだ。

 彼女の本業は当然ながら偶像である。だが、休業中ではあるが中級冒険者でもあった。

 二つ名をミス・アクアマリン。目立つ容姿と髪色からのものだった。

 二つ名で呼ばれるという事は、かなりの実績を積んだ冒険者である事を意味している。


「そ、その。アイドルとしても勿論なんですけど、アタシ、冒険者としての、ミス・アクアマリンにも憧れてて! それで、お姉ちゃんみたいに、誰かの助けになれる素敵な人になりたくて! またお会いできて、本当、感激ですぅ……」


 ちょっと感極まってしまって、えぐえぐと泣き出してしまったミリアムをペトラが優しくあやす。

 会場は更に盛り上がるし、アンナはリーナに向けてミリアムおねーちゃんは可愛いですね。などと、ネーヴェに抱かれたままドヤ顔を晒していた。

 少し考え込んでいたようなペトラだが、やがてミリアムの顔を見上げるとまじまじと見詰め、もしかして。と、尋ねた。


「貴女、もしかして、ロストールの街にいた、ちっちゃなミリアムちゃん?」


 問うたペトラも、問われたミリアムも茫然と互いの瞳を覗きあった。


「え、あの? 覚えていてくれたの?」

「あら、あら。まぁ、まぁ。こぉ〜んなに、立派になっちゃって〜。お姉ちゃん、びっくりしちゃったわ〜」


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