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        6  粛清と平安

 貴族達の粛清が続くが、やっと落ち着いたと思っら

12月の2週目に東の国の軍か攻めて来るらしい。

           6  粛清と平安


 エトワール侯爵以外にも、派閥の人間はいる。そんな領に強奪をかけ、派閥人間を処分する様に伝える。領主には誰がと伝える。1ヶ月以内と制限をかける。速やかに対応した領はお咎め無し。期限になっても処分しなかった領は、対象の人間を処分して降領処分とした。反逆した領土は粛清した。結局国土9割が国の独立直轄地になり、領は西側に集めた。直轄地はアンドロイドが代官として管理した。国軍は東の国との国境の橋で臨戦態勢だ。強力な弓、強力な武具、防具が配られ、アンドロイドが指導する。反抗的な兵隊は容赦無く処分される。明るい気持ちになれる兵隊はいない。

 王城を闊歩する貴族はいない。ほとんどがアンドロイドだ。アンドロイドが商会を営み、派閥の商会は処分された。アンドロイドが農村を周り流通を支配する。役所業務もアンドロイドが行う。軍人もほとんどアンドロイドだ。

 東の国との関係が無くなったかと言えばそんな事はない。細々と各領地や商人、役人、貴族達が連絡を取り合っている。中心は、ラキウスの側近、アキレスだ。アキレスは、東の国の国王に御目付として付けられ、東の国と我が国のその派閥の連絡役として動いている。アキレスはラキウスに精神支配を受けているが、本人も知らないし、東の国の方も我が国のその派閥も知らない。伝書バトが使われる。今日は東の国の国境の橋を超えるつもりは、モメット側にあるか、こちらから攻める事の是非についてだ。国王も焦ってみえるな。時期を見るのが得策だ。

「モメット国側から攻め込む事はこの時期には有り得ません。正直このモメット王国が攻め込む事はないでしょう。戦いは防衛です。しかし、農作期は得られ作物が減りますので、農閑期であればお勧めです。12月の2週過ぎなら何時でもいいですが、1月過ぎでは雪が降る可能性が有ります。」

 ラキウスとマリエールは東の国の進行を12月2週以降だと判った。粛清以降の平安も長くは続かないものだ。マリエールは、

「短いお休みね。これから準備も大変だわ。」

戦争になれば準備する物が多い。食料だけでも大変だ。国軍は少ない。領軍は無くなった。国民を戦に出す必要がある。冒険者ギルドにも話をする必要がある。武具や防具も必要だ。恩賞の払い方も問題だ。やるべき事は多い。 

 各地に11月2週までに収穫を終え、11月20日に冬の豊穣の祭りを行うと知らせた。冬に麦類、芋類、豆類、冬野菜などいろいろ作る。雪対策等注意事項も多い。肥料も支給される。

 武具、防具の製造が始まった。武具は鋼で防具はボーキサイトで大量生産だ。農具も鋳物で作る。鍋釜も作った。武具は10%クロム

鍋釜は18-8ステンレスだ。食品加工工場も作って、遠征用保存食品を作った。マリエールは国の冒険者ギルドを訪れた。マリエールはギルド長に言った。

「12月に東の国が、この国に進行して来ます。私は農民には冬の農耕を頼むつもりです。冒険者の方々には、敵兵を討伐する依頼がしたいです。報奨も出します。食料も準備します。武具、防具も用意しますし、アイテムバックも用意しますので、討伐証明も荷物も楽に持ち運べます。ランクにより報奨を変えますが、あまり危ない所へは、派遣するつもりはありません。あくまで国民の代表として参加していだきたいのです。」

ギルド長は渋い顔をした。

「各国の取り決めで、冒険者はギルドとして戦争行為には参加しない事になっています。私にはその許可は出来ません。」

マリエールは血相を変えた。

「誰の許可が必要なのですか。国王ですか。東の国の冒険者ギルドですか。あなたはご存知ないかもしれませんが、私はこの国の魔獣を取り尽くせます。冒険者ギルドが敵に回るなら東の国の国王の首を取る前にあなたの首を晒し物にしましょう。あなただけでは寂しいでしょうから、あなたの妻や子ども、あなたの親も一緒に首を晒しましょうか。」

明らかに本気だ。マリエールは冗談は言わない。私とその家族は首を晒される。そして私のせいで大討伐が実施され、冒険者の恨みをかい。マリエールは新しいギルド長と交渉して自分の意見を通すのだ。

「判りました。現地に近いギルドがいいでしょうから、橋に近いギルドに通達します。敵軍は12月の2週目の10日頃から来るでしょうから10日から19日までの10日間19日は橋を落としますのでこの国側に避難。10間でCランクなら一人金貨5枚、全員で1000名欲しい。細かい所はアンドロイドと詰めて欲しい。」

マリエールはアンドロイドを一体出した。マリエールは去って行った。アンドロイドは言った。

「良かったですね。あなたもあなたの家族も助かりました。あなたの返事が5秒遅かったら、誰も助かりませんでした。」

この国で聖女の様に慕われるマリエール様が悪魔の様に思えてしまう。激烈の女神か。

 王都の冒険者ギルド長に、冒険者達に戦争の協力を依頼した。拒絶したギルド長に怒りを向けるマリエール。承諾を勝ち取った。

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