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         3 混乱

 マリエールとラキウスは高々とモメット王国の東の国からの独立を宣言した。

            3  混乱



 準備は整った。アンドロイドは1000体を超えた。全員テレパスが使える。東の国の派閥や東の国の人間の財産を強奪している。最近はかなりあからさまに強奪している。兵との衝突も厭わない。

 マリエールとラキウスは国王に謁見を申請した。明後日の午後2時に決まった。強奪は続く。連日泥棒活動が続く。各地の倉庫も狙われれる。東の国の人間も同様だ。

 当日になった。王室には、国王陛下の他にも何人かの貴族が居た。マリエールとラキウスは、高らかに宣言する。

「国王陛下、我々は宣言します。我が国は東の国からの独立を宣言します。これを拒む如何なる物も我々は許しません。国王陛下、国軍に、東の国の派閥及び東の国の人間の討伐をご命令下さい。我々は全力で支援します。」

反対の声を上げようとした東の国の派閥の人間はことごとく収納された。王城からその派閥の人間は消えた。東の国の派閥への略奪行為はエスカレートした。殆どの財産は強奪された。

 国軍に、東の国の派閥、東の国の人間の討伐命令が出された。事態は混乱している。市民は食料庫や庄屋、商店を襲う。食料庫は強奪された後だ。東の国の派閥への強奪はもはや容赦がない。人間の命も強奪の対象だ。

 取れる物取って、アンドロイドは東の国との国境の橋にいた。検問だ。当然東の国との戦いになる。アンドロイド達は容赦無く収納して行く。東の国の派閥に属する人々、東の国の人々はのがれようと橋を渡るが当の東の国の軍が厳戒態勢で中々人を通さない。

 東の国に取っては予想外の状態だ。今迄モメット王国に苦戦した経験がない。攻め込んだ兵隊が押し返されるのでは無く、吸収されるのだ。何千人の兵隊が失った事か。兵隊を進めれば二の舞いだ。だからと言ってここで引けない。ここで押し止めるのが我々の任務だ。橋の上には大量の人々だ。通常よりもはるかに多い人数だ。受け入れは通常通りこなしている。戦火があっても国民であれば受け入れるべきだ。しかし、問題はモメット王国民がこちらに来ている事だ。通常問題無く受け入れているが、この中に敵がいるのではないかと思うと恐ろしい。

「橋の上が人で埋もれています。あちらはどんどん送って来ます。こちらも通さないと混乱が起こります。」

こちらは特に検査を厳重にした訳ではない。明らかにモメット王国でなにか起こっている。思わぬ強敵、避難民。

「判断がつかぬものは一時収容して人をさばけ。このままじゃ何もできん。原因をはっきりさせよ。」

 間もなく届いた報告に唖然とした。東の国の第2王子がモメット王国に婿入りしたのは知っていたが、モメット王国の東の国からの独立を宣言して、東の国に組した勢力を弾圧しているそうだ。弾圧を恐れ、こちら側に人々が流れているらしい。

「避難民を受け入れろ。」

要約収束に向かった。

 マリエールもラキウスも東の国の派閥の人々を全て粛清した訳ではない。主要で目立つ動きをしていた貴族を処分したに過ぎない。全派閥を処分する事は難しい。残った人々が悔い新ためる事を祈るばかりである。

 東の国の派閥や東の国の人々への国軍の進軍を申請した。

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