15 理想の村、街作り
村作りが始まった。村全体は県レベル、居住地は市レベルの大だ。
15 理想の村、街作り
外側の壁は高さ30mほど、外周400kmだ。内側の壁は高さ20mほど外周40kmほどだ。内側は、人間の居住区で住居、耕作地、畜産業、工場、商店、公共施設などがある。内壁には4つの出入り口が有りそれぞれの門の近くに冒険者ギルドが有り冒険は門の外側で行なわれる。10歳で冒険者になれる。10歳までに最低限の読み書き計算が出来るように教育される。農業に従事する者は一家族10haの農地が貸し出され計画的に栽培される。畜産業も工場も商店も同様だ。学校は7歳児が通うが希望と能力で延長され、10歳を超える教育は留学による。産業や事業などは村の代表者の集まりで決める。治安活動や外との問題などはアンドロイドの仕事である。村内で不足するもの、あまるものなどの流通はアンドロイドが担う。公園は内側に何カ所かあるが、門の外側の観光ポイントには毎週日曜日9時出発4時帰宅で出掛ける。
これがマイク達の村の概要である。マイク達2チームが相談して作った案が多少問題が有ってもそのまま承認される。建設中に決める事だ。完璧など求められていない。マイク達が内側の壁、もう一チームが外側の壁を作っている。ほとんどアンドロイドがやる。マイク達が先に出来たので内側の中の建設に入る。冒険者ギルド、宿屋、商店、中央施設、居住地、工場、耕作地などなど、村として必要な物が出来ると人集めである。6歳から10歳までの子どもとその親を中心に10歳未満あるいは10歳代の若者その親または兄弟姉妹、子どもも大人も女性が多い。アンドロイドが女性タイプだからだろうか。助ける対象が女性だからだろうか。東の国の放牧地の状況が判っていないマイクにはそのあたりは分からない。
なんとなく始まった村も100人を超えた。取り敢えず300人くらい集まればいいと思っている。まだほとんどアンドロイドにおんぶに抱っこだ。農耕も始まったが、作付けは僅かだ。農耕の経験者がいない。先日アンドロイドを怒鳴りつけた男性が収納されて、泣きわめく妻も収納された。幼い女の子が泣いたので収納されそうになったのをその姉が庇い、どうか許して下さい。と謝りそれで済んだ。次に入ったのも女性2人だ。
集団保育的な物が出来て、女性も働き出した。アンドロイドに酒を要求して拒否されて憤慨する男性を収納しようとするのを妻が男性を諫めて止めた。マイクはその男性に酒が飲める状況でない事が分からないならこの村から追放すると伝えた。男性は暫く黙っていたが謝罪した。
思うように生きられない不満が男性に多いようだ。全体集会でマイクは、不満をぶつけ収納されるよりも、村から出た方がいいから出たい人は言って欲しいと伝えた。前回の酒騒ぎの男性ともう一人の男性の申し出があったので、アンドロイドに頼んで村外に出した。酒騒動の男性の妻が騒いだ。アンドロイドが収納しようとしたので止めてあなたも出たいなら出しますよと言ったが子どものため残ると言った。アンドロイド達と収納の事と入村の基準について話あった。
村の運営は難しい。特に男性にストレスが貯まり安いようだ。