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       14 名将ラグーン

 名将ラグーン、勇敢、智謀の大将。かつて敗け無し。ラキウスに助言を求められた。マリエール様を大切にして下さい。と応えた。

         14  名将ラグーン


 副都には名将ラグーンがいる。東の国の最も優れた名将で、我が国国王を完膚なく破り、北の国との戦いで見事な采配で味方を勝利に導いた。勇敢だが智謀だ。今回の王都の戦いもラグーンは手の者に探らせた。早い段階で王族が皆殺しになったのを知った。有り得ない攻撃だとも判った。砦戦の事も知っている。放牧地の生態系や気候変動も承知している。

「ラキウスか。」

第1王子が何度も毒殺、暗殺しようとした相手。ラグーン自身は味方にしたいと思った第2王子、恨みを残す形で隣の国へ婿に出した。とうに死んでいる筈なのに死なない王子。強い魔力がある事は判ったが、別に動かない不気味な存在。正直、国を離れてくれてほっとした。まさかこの国を襲って来るとは思わなかった。あの王子には決め手がなかった。兄への恨みはあったのは判った。仕返す能力もある。でもあの王子は自分のためには動かない。誰かのために動く。

「マリエールか。」

隣国の聖女と呼ばれ、誰よりも国民を愛する王女。ラキウスはマリエールのため立ち上がったのか。ラグーンはラキウスを国の要職付けるように国王に進言した。国王も愚かではない筈だった。確かにラキウスは不気味な雰囲気があった。殺せぬなら駒として隣国にやった方がいい。ラグーンもあの時は思った。しかし、マリエールという口実を得てこの国に牙を剥いた。天変地異まで起こす魔法使い。王族まで血祭りに上げ、今我に襲いかかる。

 名将と言われても人間相手。今回の敵は空中からあるいは、部屋に入り込み抹殺する相手。そもそもラグーンを狙う相手と見ているかも分からない。このままこの部屋にいれば狙われないかも知れない。

「名将と言われても主を殺された老兵、殺す価値もあるまい。」

副都が騒がしい。特に副都城と呼ばれるここは敵の狙いのようだ。あちらこちらで悲鳴や歓声が聞こえる。この部屋の扉が蹴破られる

音がして同室の者達が死んでいくのが判る。若い女性の姿のアンドロイドだろう。

「名将ラグーン大将とお見かけします。お相手願います。」

常人の何万倍も強いのに今さら相手か。

「ラキウス様から何か言われたか。」

アンドロイドはニッコリ笑った。

「名将ラグーンという方がみえる。何か助言が頂けるかも知れないと。」

今更何を、

「ラキウス様に伝言を、マリエール様を大切にして下さいと。」

ラグーンは持っていたナイフで自分の胸を刺した。

 その様子感じたラキウスは、

「何がマリエール様を大切にして下さいだ。」

自分の名前を呼ばれたマリエールはラキウスを見た。ラキウスはあった事やラグーンの事をマリエールに聞かせた。

 都市は次々と陥落した。後は外って置いても、大丈夫そうだ。次は冒険者達に村を作らせよう。土魔法を使って、元放牧地に一万平方キロメートルの村を五つ作ろう。放牧地以外にも五つ作れば十分だろう。

 マイクはこの戦いに出て9月が経った。様々な付与魔法を受けたが今後は土魔法で村起こしだそうだ。戦いは終わったのだろう。戦後の復興支援も大切な仕事だ。

 戦後復興支援だ。一万平方キロメートルの村や街を10作る。理想な村や街が出来る筈だ。

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