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明晰夢1-2
明晰夢1-2
私はありありと夢の内容を担任の先生へと語った。
その時 始めて、‘それ’が『明晰夢』だと解った。
今度は先生が語った。
林間学校で語った怪談話しを。
その怪談話し は少し先生が手を加えてはいるが
私達が泊まった山間にある民泊用の小屋で私が寝泊まりした部屋の私と同い年の娘さん。
その娘さんは今も行方不明で警察へと捜査願いを出している。と先生は語ってくれた。
小学校の先生だから、生徒である私達がそんな目に合わないように、気を付けてくれているらしい。
その娘の両親は何処かできっと生きていて、記憶を失うか、重症だから、身元がわからないから、帰って来れない。と信じて、今も待ってるらしく。
今から二十年くらい前のお話しらしい。
先生が学生の頃に起こった出来事だから
今でも鮮明に覚えている。と語ってくれた。