第六話・新たなる「仲間」
「蝶の姿って言ってもねぇ。。。。ここ、蝶ばっかりだもの。見分けなんかつきっこ無いと思うけどな。」
いま、ミナム、パオーナ、アールス、メルーニャがいる場所。それは、この辺りで唯一の森林の中である。
そりゃ、蝶もうようよいるはずだ。
「いや、見分けが付くと思うんですけど。話によると、その蝶は、『背中に金色の模様があり、しゃべる』んだそうですよ。それを手がかりに探せばいいと思います」
「その話誰が情報源!?知らない人だったら容赦しないわよっ!」
立派なツッコミの誕生である。ちなみにこのツッコミはパオーナだ。
「情報源は五大神です」
このクソ真面目に答えるのはアールスだ。
「ま、とにかく探そーよ。早くしないとどっかに飛んで行っちゃうかも知れないよ?」
このムードメーカーはミナムだ。
「……あんたらにはついていけないわ」
この疲れた発言はメルーニャだ。
この一行、本当に大丈夫なのだろうか?
「……いないわよ?」
そりゃそう簡単には見つからない。見つかったらすごいと思う。
「う〜ん。。。。やっぱり場所が悪いんじゃないのかな〜?」
「そうですね、きっと場所が悪いんですよ」
「でもここら辺の森っていったら、ここしかないわよ?」
「でも遠くには森もあるから、いろんな所を回ればいいんじゃないかな?」
「そうよね……まぁ、見つけるには仕方ないか」
一行が相談していると、何かが聞こえてきた。
『貴方達は。。。。。。五大神の交代者たちかしら?』
その声は、ミナムたちが五大神の交代者であることを知っているものの声だった。
おそらく、いや、あの蝶だ。
「どこからするのかな?」
「さぁ……あれ?」
ふと、アールスが何かを見つけた。
「もしかして……あれ……でしょうか?」
「「「え?」」」
そこには……背中に金色の模様があり。
「貴方達よね?五大神の交代者は?こんなところまでご苦労様」
よくしゃべる、蝶がいた。
「貴方が、死の神の交代者……よね?」
メルーニャが聞いた。
「ええ。そうよ。私が、死の神の交代者、ミューナ。」
そういうと、その蝶―――ミューナは大きく羽を広げた。
まるで、自分の存在を強調するかのように。
「これで、すべての交代者が揃いました。あとは、神殿へ行くだけです」
「神殿?神殿って何?」
「神殿は、現五大伸が交代者達へ引継ぎの式をするための場所です。そこへ行き、正式に五大神となります」
アールスがそう説明すると、ミューナがふと、思い出したようにいった。
「そういえば、五大神の座を狙っている集団がいると言う噂を耳にしたわ。みんな、気をつけてね!」
ミナムたちは神殿へ。
そして、五大神の座を狙うものたちとは一体………―――!?
この作品も完結が近いです。
話数が少なくてすみません…