第三話・冒険へ〜砂漠〜
「ココは、どこなの?」
「砂漠だよ、パオーナ」
ミナムとパオーナは、どこをどういったのかはしらないが、砂漠についていた。
し・か・し。
「・・・こんな砂漠見たことないわよ?」
「そだね、僕も見たことない」
――砂漠――この言葉から、どんなことを思い浮かべられるだろう。
砂だけの世界?水も何もない世界?・・・・いろいろ、あるだろう。
しかし。
今パオーナとミナムの前にある砂漠は、違った。
ところどころにきれいな湖があり、砂もところどころないところがある。
でも、その入り口にはしっかりと、『ここから砂漠。迷子・迷い人に注意。』と書いた立て札がある。
「・・・・・なんて親切な砂漠だろう」
「ぜんっぜん親切とは思えないわ!何か裏があるのよきっと!!きっと悪の組織が麻薬やらドラッグやらその他もろもろの悪だくみを・・・・・」
パオーナはなにやらぶつぶつ言ってるが、ミナムは無視した。
「・・・・はいろっか、パオーナ」
「そうよね、ミナム」
―――――たとえ何かがあったとしても、ここにたどり着いたからには行くしかない―――――ー
二匹は、そこに考えが行き着いたようだ。
二匹は顔を見合わせてうなずくと、この怪しげな砂漠の中へ入っていった・・・・・。
この立て札の下のほうに小さく、「なお、この砂漠に入ると、危険です」と書いてあることなんか、知らずに・・・・・・・。
「博士、ミナムたちが砂漠の中に入りました」
「分かった。こいつらにはもうちょっと、冒険をしてもらわねばならないね」
「この砂漠って、マルノミ砂漠ですよね?」
「うむ。”入ってきた奴らを、片っ端からマルノミにする”からだそうだ」
「・・・・・ホントでしょうか」
「ホントなら、この子達はマルノミにされるな」
「彼らは知っているんですか?」
「ああ、立て札の下のほうに小さく書いたからな」
「わかんないと思いますが」
「この子達がどうするか、そこが見所なんだよ。ハハハ」
「面白そうですね、博士」
「ミナムとパオーナだから面白いんだよ。だって彼らは、――の血を引き継いでいるからね。」
「そうでしたね」
二匹―――一人と一匹は、砂漠にいるミナムたちを見ながら談笑しているのであった。
―――――その頃のミナム&パオーナ。
「ミナム、ここって、あのマルノミ砂漠よ!!」
「じゃあ、僕たち、マルノミにされるの?いやだああああああああ」
「落ち着けミナム、きゃぁぁぁぁぁぁ」
「パオーナが落ちつこーよ、ぎゃぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ」
二匹はマルノミ砂漠の餌食になるのを防ぐため、ひたすら走っていったのだった。
久しぶりの最新です!!
何日放置してたかな(笑)