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ちょっとエッチで可愛い妖猫と送る甘い生活  作者: 白田 まろん
第一章 かまくんとりいり
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エロ猫は俺の彼女 2

「え? やだなあ、そんなんじゃないですよ。でもほら、初めての相手は忘れられないって言うじゃないですか」


 どうもコイツのすることには調子を狂わされる。そういう理由なら前もって教えろよ。乙女じゃねえけどファーストキスはちゃんと意識して俺主導でしたかった。もう一回、今度は俺からさせてくれねえかな。頼めばオーケーしてくれそうなものだが。


「そう言えばお前、鎌はどうしたんだ?」

「え、えっと、その……食べちゃいました……」


 今俺にキスしたその口でか?


「食った? お前そんなものまで食うのか?」

「あ、あはは、ちょっと鉄分が足りてなかったもので……」


 ペロッと舌を出してはにかむ顔は可愛いが、梨衣里が鎌を食っている姿はあまり想像したくない。


「てか鉄分足りないからってあれをそのまま食って補給出来るのかよ」

「いやですねえ、冗談ですよ、冗談」

「いや、お前絶対本気で言ってたろ」

「本当は危ないのでお腹の中にしまっておいただけです。かまくん、ちょっとあっち向いててもらえますか?」


 梨依里は俺から離れると、猫力(ねこぢから)で俺の意思など関係なく体ごと反対側を向かせた。首だけじゃなくてよかったよ。


「ほら」


 再び梨衣里の方を向くと、確かに親父がなくした鎌がその手に握られていた。何となくテカテカしてるのは気のせいということにしておこう。


「お前それどこから出しやがった?」

「かまくんが私にほとばしらせたいと思っているところから……」

「嘘つけ!」

「産みの苦しみを味わいました」

「本当に犯すぞ、このエロ猫!」

「きゃあ!」


 俺はまだ何もしてねえぞ。してねえのにコイツ、自分から仰向けになって脚を開きやがった。


 シーツを被り直していたせいで肝心な部分が見えなかったのが残念だが、いわゆる()いてない太ももの奥が(なま)めかしくて鼻血が出そうだ。


 それにしてもコイツとこうしてふざけていると楽しい。ってちょっと待て、俺はハナからふざけるつもりなんてなかったぞ。


「かまくん、したいならどうぞ。人間の女の子と同じですけど、人間の女の子とするよりずっと気持ちいいと思いますよ。私も初めてですからよく分かりませんが」

「い、いいのかよ」


 人間とするより気持ちいいとか、よく分からないのに言うなよ。期待しちまうじゃねえか。


「愛してくれますか?」


 したいのは山々なんだが、それを言われると自信がない。


「だから、何度も言うけど愛するってのがどういうことなのか分かんねえんだって。それより子供が出来ちまったらどうするんだよ」

「え? 避妊してくれないんですか?」

「したくても道具がねえんだよ」

「道具……」


 梨依里のやつ、吹き出しやがった。そんなにおかしい言い方だったか?


「心配しなくても大丈夫ですよ。子は望まなければ出来ませんし、望めば出来ます。かまくんは子供が欲しいのですか?」

「おいおい、俺はまだ十五だぞ。子供は嫌いじゃねえが出来たって育てらんねえよ」


 それに高校だって行きたいし、この年で子持ちで働くとか俺のビジョンにはねえから。


「子を望まないのに、避妊せずに私としようと思ったのですか?」

「そ、それは……すまん……買ってくるよ……」

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