エピローグ
長い口づけの後、俺は梨依里の小さな体をベッドに運んだ。まだ微熱は続いていたが、俺も梨依里も互いを求めない理由はなかった。
「やっと……やっとかまくんと結ばれるんですね」
ベッドに横たわり下着さえ付けない姿で抱き合うと、梨依里は俺の首を抱いて耳元で囁いた。
それから俺たちはそうするのが当たり前のように、互いの深いところで結ばれた。まるで夢の中にでもいるかのような感覚に、思わず俺はしばらく彼女に体重を預けてしまっていたほどである。
「す、すまん梨依里、重いよな」
「大丈夫です。かまくんの重みが幸せです」
そんなことを言いながら、梨依里は俺の胸に唇を付けてくる。普通ならこの小さくてか細い体では俺の重さに耐えられないだろうが、そこはさすがに妖猫だ。特に息苦しそうな雰囲気もなかったし、逆に俺の方が何となく宙に浮いているような感覚だった。
「なあ梨依里……」
「はい?」
「俺、パパになっちまうのかな」
全く避妊のことが頭になかったのだから、梨依里が妊娠してもおかしくはない。もちろんそうなったらそうなったで、ちゃんと責任を取るつもりだ。
「かまくんは赤ちゃん欲しいですか?」
「あ、いや、欲しくないというわけではないが、出来ればもう少しお前と二人で過ごしたい」
「うふふ、大丈夫ですよ。前に言ったじゃないですか。子供は望まなければ出来ないって」
「確かに聞いたが、そんな都合がいいことってあるのか?」
「かまくん、私を何だと思っているのですか?」
そうか、そういやコイツは……
「あやかし」
俺たちは同時に同じことを口にして、ハモったことがおかしくて笑い出してしまった。
「じゃ、かまくん、午後もいっぱいイチャイチャしましょ!」
もうこれ以上は無理だと思っていたのに、梨依里の言葉で俺は再びフルパワーを取り戻していた。
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