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ここは戦国時代じゃないの?

家は俺が守らんといかんのか?

掲載日:2017/11/23

あらすじの通りです。

もし、設定の矛盾や間違え、感想などあればよろしくお願いします。

アイデアなんかもお待ちしてます。

村の中央では、胴を守るだけの木の甲((よろい))を(まと)い、片手には槍を抱える男たちが集まっている。数は五十人を超えない位だが、どの人も不安そうな顔をし、甲や槍の手入れをする。なぜこんなに人が集まり武装をしているかといえば、今から盗賊の討伐に向かうからだ。今の時代は盗賊はそこらに掃いて捨てるほどいるため、国が全てを討伐してくれるわけでもない。だから今回の様に村の男達を集めて戦うことがある。


 そこへ甲も纏わず、腰に直刀ちょくとうを差した小柄の男が四人を引き連れ近づいてきた。その男は名を佐久佐さくさといい、他の四人は佐久佐と遊んだり稽古をする仲間だ。佐久佐は、先年立て続けに村を出て行った佐久良さくら佐久次さくじの弟で、歳は十五を数えたが親が心配だ、と村に残った孝行者だ。そんな彼は根はとても優しいものだが、一度ひとたび武器を持たせれば無双の働きをし、最近では野獣や盗賊の討伐の度に先頭に立って戦っている。


 余談だが、この時代の鉄器はとても高価でただの村人が持てるものではない。皆が持っている槍だって先端には鉄ではなく青銅や石器が付いている。ではなぜ、佐久佐がそんな刀を持っているかといえば佐久良からの贈り物だからだ。佐久良は小さき頃から賢く、寺や神社を訪ねては知識をむさぼりつくす勢いで本を読んでは質問をしていた。

 

 そんな子供もある程度大きくなると、仲間を集めては村の人々が知らないような方法で物を作っては皆に振る舞い、それ以外の物は貯めこんでいた。誰もがその行為を不思議がっていたが、その真意はすぐに分かった。十五歳になると村を出て商売を始めた。これがなかなか成功したようで、時々帰ってきては家族に土産を持って帰ったりしていた。


 そんな土産の中でも飛び切り高価だったのが刀と馬だった。この時代での鉄や馬は朝廷が管理しているのがほとんどで一般人では手に入れることが難しい。それを弟二人にのだから成功具合がうかがえる。


 話がそれたから戻すと、佐久佐が合流するとすぐに人数を確認し村を出発した。今回討伐する盗賊は二十人程の集団で数は少ないが、何人か軍団(この時代の徴兵制度のようなもの)での訓練経験が有るようで油断はできない。


 村から離れた山の中腹辺りで佐久佐は手を挙げ、それを見た者たちは静かに止まった。盗賊の拠点にたどり着いたようだ。一町(約百九m)程離れたところに洞窟があり、入り口には二人の見張りがいる。


 次に佐久佐が手を横に振ると、それを合図に洞窟を中心に半円で取り囲むように広がった。見張りが適当なうえに昼間でも暗い森の中のため、見つかることなく包囲が完了した。それを見計らって刀を抜いた佐久佐は走りだし、仲間の四人も後に続いた。


 見張りがその五人に気づき槍を構えようとしたが動作が遅く、声を出す間もなく佐久佐に切られた。その勢いのままに洞窟に入り込み、手前にある部屋から順に入り込み佐久佐が一人で盗賊を切っていき、四人は他からの応援が来ないように入り口を固めていた。それを三度繰り返したころに奥の部屋にたどり着いた。


 そこでは十人の男たちが槍を構えており、その中の四人は穂先が鉄製の槍を持っている。他の六人は仲間が受け持ち、佐久佐は鉄槍の四人に肉薄した。一人が槍を突き出したところを刀で払い、胸のあたりを突き刺した。それを抜くことなく三人のほうに人を放り投げ、隙ができたところを順に切り倒した。


 結果として五人は無傷で討伐を終えることが出来た。洞窟を出、皆と合流して村へ帰ることにした。


 このように佐久佐達は討伐を行っていたがある時、国府から使いの者が現れ、話をしたいと言ってきた。内容を聞いてみると軍団の徴用ちょうようのことだった。徴用は二十一歳以上の男から選ばれるものでまだその歳に達してない佐久佐は不思議に思い、詳細を聞くと、国軍の旅帥りょそちに任命するとのことだった。


 当時の軍団での役職は国内の者を誰でも採用できる決まりになっていた。そのため幾度もこなした討伐での武名が周辺で響いており、百人を率いる旅帥に任命されることになったのだ。


 こうして佐久佐は軍団で働くことになり、以後、隼人はやと蝦夷えぞの討伐で活躍するようになった。また、訓練と称して盗賊や海賊の討伐を多くこなすことで軍団の練度を常に高度に保つだけでなく「民の守護者」とまで呼ばれることになった。


 





 

軍団はいつ成立したかは詳しく分からないため、この作品ではすでにあるものとしました。


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