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第5話

部屋の真ん中には天蓋付きの大きなベッドがひとつ。


「ボアッ」


ベッドサイドのチェストを開け、ワンは折り畳まれて入っているパジャマ用の長いシャツを2人に見せた。


「ボアッボアッ」


続いてバスルームを案内し、バスタオルなどの場所を教え、一通り案内し終わり客室から出て行く前に、着ていたこの城の下働き用の制服のポケットからチケットを2枚取り出した。


ペルデはワンから受け取って、


「舞台のチケット?くれるのか?」


と、聞けば、


「ボアッ」


ワンは手振り身振りでさっき助けてくれたお礼だと伝え、


「お礼なんていいのに、でもせっかくだから貰っとくな。ありがとう」


ペルデが感謝を述べれば残りの仕事を片付ける為、戻って行った。


「舞台ってのはいつなんだ?」


「今から4時間後の深夜だ。少し寝てそれから行こう」


チケットを見たルクスは眉を顰める。


「恋愛ものだぞ?趣味じゃねぇだろ?」


「けど、せっかく貰ったものだし、元居た国じゃあ、あんまりこういうの無かったから見たい」


「わかった、ペルデがそう言うなら私に異論は無い。じゃあとりあえず、今は寝るか」


武器を枕元に置き、下着姿になってベッドへ寝っ転がった。


「ほら、ペルデも早く来い。腕枕してやるぜ」


幼少の頃からお互いくっ付いて眠っていた為、今更何の照れも無く、ペルデも下着姿になるとルクスの隣に寝転がり、宣言通り、ルクスの腕を枕に束の間の眠りについた。


目覚まし時計は必要無い。ルクスの体内時計が起きると決めた時間に目を覚まさせてくれるのだ。




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