短編から連載を書くこと case2
久しぶりの更新です。生きていたようです。
以前、短編から連載を書くことについて何か語った気がするんだけど、今回は前回とは違うパターンの短編から連載を書くお話です。
少し前からお月様のほうで小説を連載しているのですが、この連載が実は、短編を書いてそれを元に連載する手法を試したものだったりします。
今回の連載では、まずヒーロー視点で最初から最後までの独白短編を書きました。
この短編が全体を通してのストーリー展開を決めるものになりました。
次に、その短編からひとつひとつの必要なエピソードを書き出して、本編の主人公であるヒロイン視点での肉付けをしていきました。
これが本編になります。
その裏で、「このシーンではヒーローはこんなことを考えている」とか、「このエピソードの前後でヒーローは何をしていたか」みたいなものを、拍手SSという名目でシーンだけ抜き出して書きました。
本編を書き始めた当初は、ヒロイン視点の本編の最後に先に書いたヒーロー視点の独白を付けて終わりにするつもりだったのですが、ヒーロー視点を考えるのが楽しくて結果的に本編でヒーロー視点のお話も連載することにしてしまいました。
プロット通りに本編を書いていたはずが、キャラが一人歩きしたり別のキャラの妄想が捗ったりという現象は作者あるあるだと思います。
おかげさまで今の連載は七万字くらいで完結だろうと思っていたのに十二万字超えた今でも完結していないという有様なわけです。
本当にどうしようもありませんね。
挙げ句の果てにヒーローだけでは飽き足らず、サブキャラの番外編まで妄想が捗って年末にこそこそっと連載してたら読者さんに叱られる始末。
でもですね、これって自分の作品にそれだけ愛着が湧いてきたってことだと思うんです。
わたしはシチュエーション先行型なので書きたい場面や展開を書くために本編を書いてるわけでして、特定のキャラに自己投影したりってことはなくて、「このキャラとこのキャラならこの展開できるな」みたいなノリで主役を選択する傾向があります。
番外編を書いたときに「作者さんにとっては番外編の主人公が一番感情移入できるのでしょうか」ときかれたのですが、答えはNOです。
感情移入先は大抵の場合、その作品の視点の主になりがちです。
本編を書いてるときは本編のヒロインに感情移入してフルボッコ気分でほんのり鬱な気分になったりしてました。
でもまあ、動かしやすいキャラとか勝手に動くキャラってやっぱりいますよね。
話が随分ずれましたが、短編を元にして連載を書くこと。
まだ最後まで成し遂げてはいませんが、これできちんと完結できたら個人的にはプロットの立て方が結構楽になるなぁとか思ってたりします。
何を話したかったのかまとまりのない内容になりましたが、今回はここまで。