ここは何処
こんにちは!時間があれば今日中に次をUPしたい・・!
『ねぇ、起きていつまで寝てる!ねぇったら』
女性の声が聞こえ、目を開ける
目の前にはぼんやりと、可愛い女の子が心配そうにこちらをみている。
髪は赤く、目は大きく胸も大きい
『良かった、やっと目が覚めた』
記憶が正しければ、俺は自室でゲームをしようとしていたのだが...
周りを見渡すと、中世の建物に噴水がある公園、そして膝枕
これは夢か
『おーい、まだ寝ぼけてるのか~』
周りの状況に、呆気にとられ、放置していた少女が痺れを切らし追撃してきた。
『ここは、いったい...君はいったい』
少しムスっとした表情で少女が答えた
『もぉ怒るよ!魔王を倒して平和ボケしてるのはわかるけど!』
『一応、勇者なんだがら、しっかりしてよね』
わからない
勇者?魔王?ゲームの話なのか、今自分の状況が理解できなかった。
放心状態の俺に少女は続けて
『あなたは、キューブの力を授かった勇者でしょ!』
ちょっと待て、キューブの力ってなんだ、そんなの聞いたこと無いぞ
異世界にとうとう召還されたのか、でも倒すべき魔王は既に居ない
『なぁちょっといいか キューブの力ってなんだ』
少女の顔は驚きを超え、若干引いているような表情になっていた。
『ちょっと、本気でいってるの?』
『なにか、落ちてる物でも食べちゃったの』
お決まりのリアクションに、膝の上に置いている頭を勢いよく横に振り
『頼む!教えてくれ! まったくわからないだ...』
少女はため息をついた。
『仕方ないなぁ キューブの力ってのは...』
『あれ、キューブの力は...』
『なんだっけ』
意外な少女の返答に悪寒が走り
『なんだよ、さっきまで自信たっぷりだったじゃないか』
『急にどうしたんだよ』
少女がテンパリだした。
『待って、なんで解らなくなったの...なんで』
『キューブ...キューブって何』
少女のあせり方が尋常では無くなり、落ち着かせるために
『わかった!ちょっと待った とりあえず自分の名前言ってみろ!』
そう少女の名前は聞いていなかった
でも、この少女は俺の事を知っている。
失礼な事は出来ないので、とりあえずいい誘導が出来たと思う
少女も気持ちを切り替えれたのか
『何をいまさら!私の名前は....』
『...わからない』
開いた口が塞がらなかった。
なんで?自分の名前だろ
『なんで、自分の名前がわかない 私は誰?』
少女は、パニックになっていた。
『待て!落ち着け! 深呼吸しろ!深呼吸!』
少女は目を見開き
『ここ何処だっけ』
少女の顔に亀裂が入った。
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