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魔眼の使徒  作者: vata
第二章 暗き森の魔女

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-23℃

以外と早くに更新出来ました。


 その日の昼に一人の女性が高等部2―7駅に降り立った。

一見、黒髪に見えるその長髪は光の加減で深い蒼色の輝きを見せる……

上質の紺のブレザーには金の装飾が施され、白いスラックスとの組み合わせは中世の騎士を連想させた。


「…やっと着いたか」


 軽く伸びをすると背後の人物に気が付いた。


「相変わらず気配を感じさせないなんて悪趣味だな……ネル」

「…ようこそいらっしゃいました……ルミナス様」


差し出された手荷物を受け取りながらネルフェリアスは応えた。


「…アネモネ様がお待ちです」

「アネモネか……久しぶりに会うが変わり無いか?」

「はい」


会話をしながらネルフェリアスが先導する……


「しかし、この都市は素晴らしいな……魔導と科学の融合……我が魔界も見習うべき所が多くあるな……」

「…はい……ルミナス様…これをお持ちください」


ネルフェリアスは銀の装飾の施された魔導リングを差し出した。


「…それは?」

「来客用の一時的な魔導リングです……パスポートの様な物です」

「…そうか」


 見ればネルフェリアスの右手の指にも同じ物がはめられていた。

これは「来賓魔導指輪ビジターリング」と呼ばれ、その個人の情報と魔力波動パターンが登録されている。

これが無いと不法浸入とみなされ警備端末ビットから攻撃を受ける可能性がある。


そうしている内にアネモネの勤める保健室に到着した。

ネルフェリアスがノックしてルミナスを招き入れた。


「……っ!」


 中には大勢の女性徒がおり、その中央には白衣のアネモネが取り囲まれていた。


「なんだ?!この有り様は!?」

「アネモネ様の恋占いは生徒達に大人気なのでございます」

「恋占いっ?!」


確か妹は親衛隊を自主中退し、医学資格を取りアイリスの為に治癒導師ヒールマスターになると聞いていたのだが……


「おっ…皆~ごめん、お客さんだ~また今度ねー」


女性徒達は『えー』と言いながらもルミナス達に挨拶をして退室してゆく……


「…よい娘達だ」


全員が退室した後、室内が結界に覆われた。


「そうですね…此処の娘達は皆良い者ばかりです……お久し振りです、大臣閣下」


いつものアネモネからは想像出来ない程の優雅な……そして完璧な挨拶だった。


「久しいな……今日は私用だ…お互いに堅苦しいのは抜きにしようぞ……それに私達は姉妹ではないか……」


「だよねー私もさぁ今自分で言ってておかしくってさぁ……あ、ルミ姉何か飲む?」

「……やはりその方がアニーらしいよ……」


普段のアネモネにルミナスも思わず笑い出した……

ネルフェリアスがアネモネに変わり紅茶を煎れ始めた……


「お母様から聞いたときは信じられなかったのだけど……」


毎日アイリスを間近で見ていたアネモネは悪い冗談だと思った。


「…でもルナ姉が出て来るなら……真実なのか……ネル……カイルは?」

「本日中に仕掛けるおつもりの様です」

「…えっ?…今朝は女子に追っかけまわされてたって聞いたけど……」


 実際には此処に来る女性徒が彼の話ばかりをしていたのだが……

先程ではそれが嘘の様に話題にすらならなかった。


「…実は……」


先程の彼の様子を話す……二人は関心したように頷いた。


「限定催眠に拡大感染パンデミックの要素も付加されている様だな」


短時間で騒ぎが収束した部分は此処にあった。







橘真理亜は隣のクラスの友人に辞書を借りに来ていた。


「ねぇ真理亜……カイル:アルヴァレルって……」


友人からその名前が出た途端、真理亜の目が虚ろになった……

同じく友人も虚ろになり、次の瞬間には何事も無かったのかの様に話を続けていた。

彼の名前がキーワードになり催眠が発動し呪文宿主スペル・ホストがターゲットにも同じく催眠状態にさせる……

これは数時間から数日間の効果を継続させるものだった。

 しかもこれだけの魔法が頻繁に使用されているにも関わらず、校内のセキュリティは動作していない……

何らかの権限を持っている事が伺えた。








「…あの方ならば造作も無い事でしょう」


ルミナスはそう言い捨てると紅茶を口に運んだ。


「…後はイングリッド様が開始の合図を言われますので」

「?!…アニー!リットも巻き込んだのか?!」

「一応、担任だし……それに相手が相手だから味方は多い方が良いでしょ?それにカイルも一緒だから大丈夫でしょ」

「………仕方無いわね……」


 ルミナスの苦々しい表情をみてネルフェリアスは二つの事を考えた。


まずはイングリッドを巻き込んだ事……

この三人は年齢も近い事もあり、幼少の頃より一緒に過ごす事が多かった……

実際、ルミナスはイングリッドの事を妹達と同じ様に可愛がっていた。


(…きのこ男に任せておいて大丈夫でしょうか?)


二つ目の懸念はルミナスがカイルを良く思っていない場合だ。

ルミナス自身の男女の噂を聞いた事が無い事から男嫌いだとか女性にしか興味がないとか、あらぬ噂を立てられている……本人曰く、『素敵な殿方との出会いが無い』との事だが真偽は不明だ。

もしも……もしも噂通りの性癖の持ち主ならば、妹の様なイングリッドときのこ男が一緒に行動するのは非常に好ましくない………

 しかしルミナスの真意を知らないネルフェリアスの杞憂で終わるのだが………


「ネル……あの資料をイリュ達にも」

「アニー…これ以上無関係な者達を……」

「…あの娘達はアイリスの親友達だよ……無関係とは本人達が言わないだろう……それに使える戦力は確保したい」


 元、軍人だけあってもしもの対応を考えておく辺りは昔と変わっていなかった。


「…判ったわ…アニー……それで開始の合図は……」


ルミナスの言葉を遮るように二人の生徒の名を告げる放送が流れた


「……始まった様だな」


ルミナスは紅茶を飲み干し立ち上がると、荷物中からソレを取り出した。


「!?ルミ姉……それ……」

「使える戦力は……だろ?」


そう言ってルミナスは笑った……

ルミナスは本気なのだ……もしもの場合、本気でアイリスを討つ覚悟をしていた……



ソレの名は『アイスロッド』魔界の国宝にして『魔宝具マージ・アーティファクト』その存在は魔界でも限られた者しか知らない秘宝中の秘宝だ 。


「……それって持ち出し不可の筈じやあ……」

「……てへぺろ☆」


ここにも大問題が発生した様だ。

盆明けまでは都合で更新できません……の筈です。

内容が余り進まないですね……汗

もっと簡潔にしてサクサクした方が良いのでしょうか?


次回は月末辺りを予定しています………多分

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