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魔眼の使徒  作者: vata
第二章 暗き森の魔女
68/236

-13℃

 只今 全話の改行 誤字修正 ルビの修正を行ってます。

2.3日かかるかも知れませんが 内容には変更ありませんので スルーしてください。

読み直してみるとこのネーミングセンスは何でしょうね?厨二病?

厨二病ですか?

厨二病ですね!


ではお楽しみください。


 空気が変わった……と言っても匂いや色が変化した訳ではない……

自分に向けられる『意志』の様なモノが感じられた……それはは一言で表せば『殺意』後は複雑な感情が絡み合ってよく解らないが激しい殺意だけは常に自身に向けられていた。


(…おい…カイル……)

「わかってるよ……」


 ここで(思考分割)を使用して状況を整理する……

まず、今、このマンティス達を操っているのは第三者で間違いないだろう……

魔方陣を設置した首謀者は第三者ではない筈だ……

少なくとも第三者には現時点でこちらに対して敵意がある……しかし首謀者 と第三者との関係は不明だ……


(…つまり、何にもわからねー…)

「……うるさいな」


アーガイルの言う通りだが解った事もある ……

 カイルはこの魔方陣の首謀者の目的はこの学園都市に対するテロ行為……この独立都市…及び魔眼の存在を認めない個人、又は組織の仕業ではないかと憶測していた……

しかし、この第三者による現状は俺個人に対しての行動だ……つまりは「カイル自身が狙い」の場合も有り得る……


(……ならば最初からお前を狙えばいいじゃねぇか)

「……他に目的があるのか……紫音の「ハイドプリンセス」を狙っているの可能性もある」

(……どちらにしてもお前が一番の障害だと認識されているのだろうな……)


 この街を狙ったのなら俺は全力で阻止するだけだ………が

目的が俺だった場合……この都市の全てを巻き込んだ形になる…… そう考えるとやりきれない感情が沸き上がる。


(……いや…首謀者と第三者は別の目的と考えるべきだろう……)


カイルの精神状態がマイナスベクトルに傾いたことを悟ったアーガイルは言葉を続けた。


(……俺の勘だが…首謀者の目的はよくわからんが……これは第三者が魔方陣を利用してお前に接触をしてきているのではないかと思う……お前が目的なら何故今になって襲ってくる?イリュや傭兵が介入する前に始末する方が余程効率的だ……それに首謀者は組織的な感じがするが……第三者は女だな)

「……根拠は?」

(……無い…勘だ)

「……お前らしいな…まぁ今はコイツ等をどうにかするか……」


カイルの思考がプラスベクトルに反転した事にアーガイルは内心ホッとした……あのままアーガイルとリンクしたまま魔力を使い続けていたら「魔堕ち(フォールダウン)」してしまう……それだけは避けなければならない事だ……あの方との約束の為にも………それにアーガイルには首謀者の目的が何となく理解できていた……


(恐らくは……時間稼ぎだろうな)


しかしそれも勘だ……だから今はカイルには言うべきではないと考える……カイル自信も薄々気付いているかもしれない………





見たところこの群の司令塔は5匹だ…それ以外は問題ない……先にコイツ等から始末する事にした。


 伊織から借りたスティンガーの一つを腰のバックパックにしまうと、代わりに棒を取り出した……棒と言っても黒い水晶が嵌め込まれた、剣の柄の部分だ。

彼が魔力を込めると螺旋を描くように刃が出来上がり剣となった。

 カイルは体を回転させながら群のの中に斬り込んだ…その時、剣の刃が鞭の様にしなりかなりの広範囲のマンティスの命を刈り取った……その刃は魔力の鎖で繋ぎ止められた連鎖剣チェインブレードと呼ばれる魔法剣の一種だ……そのトリッキーな斬撃軌道は予測不可能だが同時に扱いも難易度が高い。

  『咎人ガリアンソード


カイルはそう呼んでいた。

ふと、伊織を見る……呆けた様にはしているがちゃんと見ているな……これは彼女の今後の戦い方のヒントだ。

 やたらと前線に出たがる彼女の癖は剣道の影響が強い……だからそのまま取り込んでしまえば良いのだ。

魔銃剣士ソードガンナー

それが最終的な目標だ。


(過去に何があったかは知らないけど……基礎が『剣士』で完成されてるから……眠らせとくのも勿体無いからね)


さて……俺に出来るのはここまでだ 。


カイルは再び目の前の戦いに集中する……


「アーグ!『閃光の(レイ・)ストーム』スタンバイ!」


カイルの声にアーガイルの魔眼は閉じるとその周りの「暗黒ダーク聖翼ウィンガル」が輝きを増す……

 周囲のマンティスを弧を描き一掃するとそのうちの一匹を土台にして跳躍した……背面から「咎人ガリアンソード」を地面に打ち込むと素早くスティンガーを取り出し剣の柄の上に着地した。


「食らえっ『臨界放電スパークブラスト』!」


剣の刃の魔力が雷撃に変換され地面を伝い周囲に放電される……シャドウマンティスが闇の生物だとしても実体在るの以上感電を逃れる術は無い。


一瞬だが全てのマンティスがその動きを止めた。


『いいっくぜぇー!!!』


身構えたカイルの銀髪は一瞬で黒髪に変わりその眼は紅く獰猛な輝きを放った。

 

 『人格交替メンタルシフト


今この瞬間からカイルはアーガイルとなる。

恐ろしい速さで全てのマンティスを捕捉する。



「『閃光の(レイ・)ストームぅぅぅぅ!!!!』


カイル(アーガイル)は両手を広げスティンガーの引き金を無差別に引いた……… が 、本来打ち出される筈の魔弾ではなく、小さな光の粒が打ち出される………

次の瞬間、それらは一斉に光の軌跡を描きマンティスの頭部(急所)に吸い込まれるように消えて行く……

その名の通り光の嵐だ……

もはや伊織はこの光景を前に動く事も出来ず、ただこの幻想的な光景から目を離せないでいた。

その数は百や二百ではない、満天の星空全てが流星になったのかとおもえるほどだ。

マンティスは次々と頭を打ち抜かれ霧散する……やがて静寂が訪れ、そこには5匹のマンティスが残るだけだった。




次回更新は6月予定です。

それまでは細かく修正更新が続く予定です








予定なんだからねっ!!

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