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魔眼の使徒  作者: vata
第三章 ドリームウォーカー
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夢の少女『第七夜』

「……すみません…魔素に関しての資料は、この病院の設備では……元より魔素が引き起こす症状については未知の部分が多くて、今のところ投薬でしか……」


 ここどこだろう?知らない天井だ。


「そんなでは、この子は一体どうすれば」

「…ユグドラシルの病院に知り合いがいますので…まだあちらの方が研究が進んでいるはずです…我々もできる限りの事は……」

「先生お願いします!」


 あれ?この声は、お父さんとお母さん……



 そう認識すると、周囲の状況が見えるようになった。

ベッドには白衣を着た先生と看護婦さん…ベッドを挟んで、そこに立つ父と母…母は、父の背中に顔を押し付けて、肩を振るわせている……

父の視線がベッドに向けられたので、ふと私もそちらに目を向ける


「あつ…これ…私だ……」


 そこには、いろいろな機械に繋がれた、私が眠っていた。

そうか……これはあの日の夢だ。










   

「……?……おとーさん?」


 物音で目が覚めた…

隣の両親の寝室からお父さんの声が聞こえた気がした。


 ベッドから出て両親の部屋へと歩いてゆく……部屋の外は暗くて……少し怖い

再び物音がして何か大きな音がした……

ドアの隙間から部屋を覗くとお母さんが立っていた…その頭の上にはお花がくるくると回っていた。


「お母さ……」


 その足元を見て……その場にペタンと座り込んでしまった……力が入らない……だって…だって…そこにはお父さんが倒れていて………


「かわいい……私の……娘……」


 赤い目をしたお母さんが近づいて来た……………


「だめぇ!!」



全てが真っ白に塗りつぶされた。







(あれ?私……)


「あぁっ!私ったら何を…!!この子に何かあったら私…」

「しっかりするんだ!!病院はまだですか?」」


(あれ?お父さん?)

さっきお父さんは、血を流して倒れていたように見えたけど…夢だったのかな?


『あれは本当の出来事だよ』

(誰??)


 気が付けば隣に何か鼻の長い小さな生き物がいた……ちょっと可愛いかも



『僕の名前は『夢喰(ムク)』…悪夢を食べる聖獣だよ』

(…私…一体……)

『君は選ばれたのさ!僕と一緒に悪夢を一緒に消していこう!』


 少女の額に小さな花の様な『聖刻(スティグマ)』が刻まれた。


『一緒に世界を変えていこう!』


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