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二十死節季  作者: uparupa
4/9

雨水〈1/3〉

二十四節季の一季につき3話で展開していきます。

そのため、全72話になる予定です。

小説を書くのはこれが初めてなんで温かい目で見てください。

部活に入ってもう3週間が経過した。

入学式からはもう4週間も経ったことになる。

もう1ヶ月もこの桜星(ろうせい)高等学校で過ごしたのかとしみじみ思う。


「なぁ、節峰(さだみね)。そっちの掃除終わったか?」


青宮(あおみや)先輩が書類棚から顔を出しながら言った。


「はい!終わりました。」


部活にも慣れ青宮先輩とは、かなり仲良くなった。

そのきっかけは、読んでいるラノベの話をした時にある。

お互い同じ本を読んでいたことを知り、そのまま意気投合したのだ。


「じゃあ、部室帰るぞ。」


最近の学校生活で一つ変わったことがある。

それは放課後の時間に青宮先輩と一緒に本を読む週間ができたことだ。

先輩は自分のバッグにたくさんのラノベを詰めているため、貸してもらい感想を言い合ったりする。

控えめに言ってこの時間は最高だったりする…。


「青宮先輩!この前おすすめしてくれたラノベめちゃくちゃ面白かったです!」


そんな事を話しながら帰っていると、クラスメイトの(ひいらぎ)さんと加奈山(かなやま)さんと会った。


「おっ!あれ?節峰って何部だっけ?」


柊さんが聞いてきた。


「俺は清掃部だよ。そういえば、言うの始めたかも…?」


柊さんはびっくりした顔で答える。


「へぇ!知らなかった!初めてきたよ、」

「ってか、それって部活なの!?」

「まぁ、いいや!うちらもこれから練習再開だから行くね!じゃあまた」


結局柊さんも仲の良い加奈山についていったのか女子テニス部に入っていた。


「うん、じゃあ!」


そう言って手を振った。

加奈山さんは珍しく大人しかった。

普段から大人しい方ではあるが、何も喋っていないところは初めて見た。

そういえば、最近の学校生活で変わったことがもう一つある。

以前、一緒にカラオケに行ったメンバーの中にいた岩倉(いわくら) 大輔(だいすけ)が2週間前に不登校になった。

こんな早い段階でなるものかと思ったが、入学してすぐは環境になれず不登校になる生徒が多いらしい。

知っている人が不登校になるのは少し複雑な気持ちだった。


「おい節峰〜話し終わったか?」

「僕先に部室に戻っちゃうけど、いいの?」


岩倉のことはもう考えてもどうにもならないとは思うが、それでもなぜか時々考えてしまうことがあった。


「青宮先輩〜待ってくださいよぉ、」


そう言って部室に戻った。

いつも通りのラノベの感想会が終わり家へ帰宅した。

家に帰ると平山から連絡がきていた。


〈平山〉17:08既読

なぁ、節峰少し良いか?

お前は岩倉のやつが不登校になったことについてどう思う?


〈平山〉17:11既読

あいつさ、あのカラオケの日から少し変だったんだよ。

変っていうか、なんかずっとソワソワしてる感じ?

うまく言葉では言えないけど、何かに怖がってた感じがしたんだ。

だから、節峰お前さえよかったら岩倉が不登校になった理由一緒に見つけないか?


俺は悩んだ…。

正直、岩倉とはそこまでの仲じゃない。

多分それは、きっと平山も同じだろう。

けど、平山のあの性格が岩倉を見捨てるができないんだろう。

しかし、それは平山だからできることだ。


〈節峰〉17:21

ごめん。

この件に関しては俺は力になれないと思う…


その数分に既読がつき平山からの返信が来た。


〈平山〉17:30既読

おっけ!わかった!

これは俺がなんとかする!


俺はこの返信を見て理解した。

平山は異常なまでの正義感と行動力があるやつなんだと…。

ただ、自分がやりたいからきた欲で周囲を巻き込むのが何よりの証拠だ。

この返信から数日が経過した。


「なぁ!おい!おい!平山!」


平山ガタッと起きた。


「お前、先生に当てられてるぞ!」


平山は焦って教科書見始めた…。

先生が呆れたよな顔で言う。


「平山さん…、あなたね、授業を聞く気がないの?」


クラスが静まり返り、先生が怒る声が教室全体に響く。

こういう時隣の席のやつが一番気まずかったりするんだよな…。

授業が終わり休み時間となった。


「平山、最近どうした?変だぞ?」


平山はあくびをしながら答える。


「ちょっと寝不足でな、まともに眠れてないんだよ、」

「まぁ、気にしなくていいよ…、」


最近改めて考えてみたことがある。

平山は岩倉の不登校の原因を探ると言っていた。

原因を知るなら本人に聞くのが一番早いだろう。

しかし、その当の本人が学校に来ていない限りそれはできない。

なら、どうやって原因を調べるのかと…


「平山、岩倉の件でなにかあった…………………」


平山は俺の口を手で抑えた。

そのまま俺は廊下に勢いよく連れてかれた。

廊下まで出ると抑えていた手をどかしてくれた。


「節峰、悪いがその件は学校であまり言わないようにしてくれ…」


そう言って平山は教室に戻っていった。

すると隣のα(アルファ)クラスの人が話しかけてきた。


「君、β(ベータ)クラスの子だよね?今その教室から出てきたし、」


委員会の集まりで見たことがある顔だった。


「た、たしか…α(アルファ)クラスの学年委員の……えっと」


あまり話すことがないと思っていたので他のクラスの人の名前を覚えていなかった。


「あ、ごめんごめん!白崎(しらさき) 彩音(あやね)です!急に話しかけてごめんね、」

「君は同じ学年委員の節峰君だよね?」


そこにいたのは長い黒髪を高い位置でまとめたポニーテールの女の子だった!


「は、はい…。何かようですか?」


白崎さんは少し考えて答えた…。


「君は『あの話』もう知ってるかな?」


俺はなんのことだか全く心当たりがないため問い返した。


「な、何の話ですか…?」


白崎さんは少しためらったがすぐに答え始めた。


「最近、物騒なことがあってね…」

「この学校の近くに住んでるから夜に学校の前を通ることが多いんだ、」

「それで、ちょうど昨日塾の帰り学校の前を通ったらフードを被った人が出てきたんだ。」

「やっば、移動教室じゃん!もう皆いないし!」


そう言って教室に荷物を取りに戻っていった。

俺は疑問に感じた。

なぜ、そんな話を初対面の俺にはしたのかと。


「あの、なんでそんな話を?」


俺は教室に戻ろうとした白崎さんに問いかけた。

白崎さんは振り返ってこう言った。


「君に関係ある話かもしれないから……かな?」


そう言って行ってしまった……。

関係あるとはどういうことなのだろうか…。








72話のラストまで

ゆっくり読んでいただけると幸いです。

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