表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二十死節季  作者: uparupa
3/9

立春〈3/3〉

二十四節季の一季につき3話で展開していきます。

そのため、全72話になる予定です。

小説を書くのはこれが初めてなんで温かい目で見てください。

入学して二週間目の初日⋯。

いつものように学校に行くと足立(あだち)先生が後ろから話しかけてきた。


「部活動体験の件忘れてねぇだろうな?さぁ〜だぁ〜みぃ〜ねぇ〜」


この先生は本当は忍者なのではないかと思うくらい背後に立つのがうまい。


「先生…、急に背後に立つのやめてください。ビックリします。」

「体験入部ですよね?清掃部の⋯⋯今日の放課後15時から、…忘れてませんよ!」


それを聞いた足立先生はホッとした顔で職員室に戻った。


「おはようございます。」


急な背後の声にびっくりした。


「お、おはよぉ?な、なんだ加奈山(かなやま)さんか…、びっくりしたぁー、」


加奈山さんはクスッと笑い教室に入っていった。

その後、いつも通り授業を受け昼休みとなった。

昼休みは平山(ひらやま)が一緒に昼ご飯を食べたいと言うので食堂へ行った。


「はぁ、部活どうしよぉ、」


平山はかなり悩んでいる様子だった。


「あれ?平山ってたしか…中学で野球やってたから高校でもやる!みたいなこと言ってなかったっけ?」


平山はよくぞ聞いてくれたと言わんばかりに答え始めた。


「それがさぁ、聞いてくれよ!うちの高校の野球部はもともと10人しかいなかったんだけど、」

「そのほとんどが三年生で、その三年生も卒業しちゃって、今は先輩3人だけなんだって…」

「このままだと、大会にも出場できないし来年にはもう同好会みたいになるらしいんだよ!」

「流石に今から足りない人数を揃えるのは無理だし、いっそのこと別の部活入ろうかなと思ってるんだよ」

節峰(さだみね)〜お前はどう思う?」


野球部の事情も大変なんだなと思った。


「それだったら、野球部はやめといたほうが良いかもね……、」


こんな大事な事を俺が意見して良いのかと言ってから思った。

平山は何かを決めたように立ち上がった。


「俺、やっぱり体験入部行ってから決めるわ!」


そう言って職員室に体験入部の申込書を提出に行った。

昼休みが終わり、午後の授業となった…。


「それじゃあ、5月に迫っている体育祭の応援団をこの時間を使って決めたい…が、」

「めんどうなので、後は学年委員の誰か1人よろしく頼む。」


そう言って足立先生は教壇の横の椅子で座り始めた。

相変わらず仕事をしない姿勢にクラスのほとんどの人が呆れていた。

学年委員4人でじゃんけんをした結果まさかの一人負けで俺がやることになった…。


「それじゃあ、今からこのクラスの人から男子と女子で二人、応援団を決めたいと思うんですけど…」

「やってくれる人はいませんか?」


なかなか手が上がらないのを予想していたが、あっさり決まった。

クラスで一番体が大きい男子である山本(やまもと) 昌平(しょうへい)と学年委員から(ひいらぎ) 恵里菜(えりな)が立候補した。


「それでは、応援団はこの二人で決定しますがよろしいですか?」


クラス全員が首を縦に振った。

これで応援団が決定となり、午後の授業が終わった。

そして体験入部がある放課後となった…。


「たしか、清掃部は1階の保健室と体育倉庫の横だったよな…。」

「本当にここなのか…?」


そこには何も貼られたり、書かれていない白い扉があった。

入ろうとした時となりの体育倉庫の扉が開いた。


「うおっ!ビックリしたぁ!」


そう言って出てきたのは野球用バットを持った平山だった。


「平山?そっか!野球部の体験入部か…。ごめん驚かしちゃって、」


平山は俺の顔を見るなりホッとした顔で言った。


「大丈夫!じゃあ!俺急いでいるから!」


そう言って平山は走っていった。

今日はやたら平山と話している気がする。

まぁ、今のところ平山としか心置きなく話せる友達がいないから仕方ないかと思う。

そんなことを思いつつ部室であろう部屋の扉を開けた。


「し、失礼しまーす。」


部屋には誰もいなかった。


「ここが部室であってるよな?」


天井にあるシーリングライトが部屋全体を明るくしている。

部屋の端には観賞用の植物と書類棚がありファイルや書類がびっしりと収納してある。

壁には学校の校舎内のマップらしきモノが飾られてあり付箋や赤いペンで丸をした跡などがある。


「あれ?まだ誰も来てねぇのか?」


後ろから声がして振り返るといつものように足立先生が立っていた。。


「先生やめましょうって言いましたよね?」


怒ろうとしたが、正直もう慣れてしまったせいかあまりびっくりはしなかった。


「すまん、すまん、」

「まだ、誰も来てないようだし…先に活動の説明だけ軽くしとくかぁ…」


そう言って足立先生による部活動説明が始まった。


「まぁ、うちの清掃部は基本的に学校の掃除をするってのを目的に活動している。以上だ!」


分かりきっていたことをただ言っただけで知りたいことは何一つわからない説明だった。


「す、すみません…、具体的にどこを掃除するんですか?」


足立先生は嫌そうな顔で答えた。


「まぁ、普段生徒が入れないようなとこの清掃だな…。」

「職員室や校長室、会議室そこら辺はどうしても誰でも入って清掃してくださいとはいかないからな、」

「使われていない教室の清掃もあるが、そーゆーのはめんどうだから長期休みの間に行うようにしてる…」

「まぁ、説明はこんなもんかな………ないことを祈るが他になにか質問はあるか?」


あまりにも嫌そうな顔をするので質問する気も失せていた。


「いえ、平気です…。」


その後、部室で足立先生と待っていると二年生の先輩が入ってきた。


「足立先生もういたんですか。」


そこにはマスクをした黒髪マッシュの男の子が立っていた。

足立先生はゆっくり立ち上がった。


「おぉ!ようやく来たのか」

「遅えよ!もっと早く来い!サボって俺の時間を無駄にするな!」


二年の先輩はため息をついた。


「僕、委員会の仕事があったんで、サボっていたわけではないので、」


その声は棘があるようだった。

それを聞き足立先生は頭の後ろをポリポリとかき、俺は悪くないと言わんばかりの顔をしていた。


「おぉ!忘れるところだったな…。こいつは青宮(あおみや) 聡太(そうた)だ。」

「節峰は今日はこいつについて回って仕事を色々教えてもらってくれ!」

「軽い説明はもう節峰には言ってあるから後は頼む。」


先輩の顔を見ると少しめんどくさそうな顔をしていた。


「おしっ!俺はこれにて帰らせてもらうぞ!仕事なんかしたくないからな!」


そう言って職員室に戻っていった⋯。

先輩と二人きりになり少し気まずい雰囲気が流れた。


「じゃあ、掃除部の説明を始めるんだけど、多分活動内容はもう聞いてるんだよね?」

「なら、説明するより見たりやったりする方がわかりやすいと思うから僕についてきて…」


そう言って部室にある掃除ロッカーから慣れた手つきで清掃道具をとった。


「今日は月曜日だよね?」

「基本的にうちの部活は平日は毎日あるんだけど、曜日によって掃除場所が違うんだ。」

「月曜日は事務室、火曜日はサーバー室、水曜日は職員室、木曜日は会議室、金曜日は校長室」

「こんな感じに分けてあるんだ。んで今日は月曜日だから今から僕達は事務室に向かうよ。」


これって二人で足りるものなのかと思いながら事務室へ向かった。

事務室につくと先輩はバケツを渡してきた。


「悪いんだけど、そこの水道から水を汲んできてくれ。」


急な指示に少し戸惑ったが、すぐにバケツをもらい汲みに行った…。

事務室に戻ると先輩はハンディモップを持って書類棚の上のホコリを取り始めていた。

汲んできたことに気づくと手を止めた。


「そこに置いといて、」


そう言われたのでドアの横に汲んできたバケツを置いた。


「じゃあそこにハンディモップあるから、それ使って事務室の書類棚の上のホコリを取って。」


先輩はそれだけ言うとまた仕事をし始めた。


「わ、分かりました…」


その日は他のことは特に何もせず、部活の時間が終わった。

目的といい活動といい用務員を雇えば良いのではないかという疑問を感じた。

まぁ、結局足立先生の影響もあり部活に入部することとなった⋯。

72話のラストまで

ゆっくり読んでいただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ