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二十死節季  作者: uparupa
10/10

小満〈1/3〉

二十四節季の一季につき3話で展開していきます。

そのため、全72話になる予定です。

小説を書くのはこれが初めてなんで温かい目で見てください。

復讐のため隼人(はやと)と手を組んでから1週間が経った昼休み。

食堂で隼人と話し合った。


「まずは、犯人候補を絞ろう。」

「この学校内のいじめに巻き込まれたなら犯人はこの学校の誰かだ。」


俺は考え込んだ。

心当たりがある人物が1人もいない。

そもそも、白崎(しらさき)α(アルファ)クラスで俺はβ(ベータ)クラスだ。

クラスが違うので白崎さんの人間関係は知らない。

それは、δ(デルタ)クラスの隼人も一緒だ。


α(アルファ)クラスの知り合いでもいたら………」

「あっ!1人だけいるかも!」


隼人は目を見開いた!


「本当!?それなら、その人に姉ちゃんのことを聞こう!」


俺は少しだけ不安だった。

はたして、一度だけ話したことある出嶋(いでしま)を知り合いと言ってしまっていいのだろうか。

放課後俺は隼人と一緒に出嶋のいるα(アルファ)クラスへと向かった。


「失礼します。β(ベータ)クラスの節峰(さだみね)です。出嶋さんいますか?」


クラスの人の視線が集まる。

この他クラスの人が自分のクラスに来た時に向けられる視線はいつになっても慣れない。

後ろの方の列に座っていた出嶋が立ち上がった。


「節峰………」

「なるほど、そーゆーことか……」


察してくれたらしく、人気がいない場所まで移動してくれた。


「んで、節峰は分かるが、隣のお前は誰だ。」


隼人は大きい出嶋相手でも惹かない。


「俺は白崎 隼人…君のクラスの白崎 彩音の弟だ…」


出嶋は驚いた。


「し、白崎の弟!?」

「マジか、あいつ弟なんていたのか…しかも、同い年、同じ学校にな…」

「た、たしかに顔をよく見れば似ている……か…?」


出嶋の反応には共感できる。

俺も最初はびっくりした。


「そこで、出嶋教えてほしいことがあるんだ。」

「αクラスでいじめとかの噂とか聞いたことないか?」


出嶋は俺を睨みつけた。


「なぁ、それは白崎がいじめられてあーなったって解釈でいいのか?」


俺は出嶋から目線をそらし隼人に視線を移した。

隼人は首を横に振った。

こうなると嘘でもなんでもバレないようにしなければいけない。


「いや、白崎さんの件じゃない。」

「うちのクラスの岩倉が、今不登校になってて、」

「岩倉はよくα(アルファ)クラスの人と話してたらしいから、もしかしたらって、」


出嶋の目つきは変わらなかった。


「じゃあ、なんでお前と白崎の弟が一緒にいるんだ!」


声が少し荒げてきてる。

出嶋は学年委員だ。

α(アルファ)クラスの人からの人望もある。

そのため、これからα(アルファ)クラスの人と関わってく上で絶対敵に回したくない。

嘘で騙すのもここまでにしておいたほうがいいと感じた。

隼人の顔をみたら、まだ首を横に振る。

俺は唾をゴクンと飲んだ。


「隼人とはもともと仲良くて、岩倉(いわくら)ともよく喋ってたんだよ、」

「なっ?」


そうして俺は隼人の方を見た。

隼人は首を縦に振った。


「そうなんだよ!俺は岩倉と小学生から一緒だったから心配でさ、」


出嶋は目を瞑って腕を組み深呼吸をした。


「たしかに…そうだな、疑って悪かったな。」


俺の心臓はまだバクバクと音を鳴らし動いている。

こんなに緊張したのはいつ以来だろうか…。


「んで、うちのクラスのいじめだったか…」

「正直な話、ないわけじゃない。」

「俺と白崎が学年委員なのは知ってるよな?」


「うん」


出嶋は頭を片手で抑えながら言った。


「もう2人の学年委員は誰か知っているか?」


俺は頭の中で委員会で集まった時のことを思い出した。

たしかあの委員会の集まりの時、αクラスは2人しか来ていなかった。


「いや、分からない…」

「たしかに、出嶋と白崎さんの二人しか知らないかも…」


出嶋は答えた。


「残りの学年委員は少し問題行動を起こしていてな、今は学校にも来ていないんだ。」

「名前は八木原 真と飯田 麗美というんだ。」

「2人とも入学して2週間ぐらいに出席停止をくらって今は自宅待機となってる。」


俺は少し疑問に思った。


「一体、その2人はなにをしでかしたの?」


出嶋は呆れたような顔で答えた。


「八木原 真は日暮里駅の近くでコンビニでタバコを買っていたことを校内の生徒に密告されたらしい。」

「飯田 麗美はよく知らないな、」

「あいつらは俺でも手を焼いて大変だったのを覚えてるぜ」

「まぁ、あんまこのことは言いふらさないでくれ…」

「俺はもう部活の時間になるからもう行くな」

「他に聞きたい事がったりしたらαクラスにいるから聞きに来てくれ」

「その時はなるべく協力する。」


そう言って出嶋は走っていった。

入学して色々問題がすでに起きていたことにびっくりした。

隼人は腕を組み考えた。


「となると、飯田 麗美が怪しいな…」

「八木原って人は多分、姉ちゃんとの関わりも薄いだろうし、」

「それに、やったことがもう公になっているし、これ以上調べる必要もないだろう。」

「節峰…最初の目標は飯田 麗美に会って話を聞くことにしよう。」


俺は少し不安に感じた。

問題を起こした生徒とまともに話し合えるのだろうか。

俺がそう思い下をむいてた顔を上げると隼人の復讐心に満ちた瞳があった。

その時、自分の覚悟の弱さを痛感した。

インターネットが普及した現代の高校生のいじめの認知状況は60%を超えている。

これはほぼ5人中3人がいじめられているということだ。

さらに、これは誰かが容易く足を踏みってはいけない。

そのため、誰かのいじめに関与するということはそれなりの覚悟が必要ということだ。

俺はその場でもう一度決意を固めた。


「わかった!」


隼人は言った。


「じゃあ、まずは情報収取だな…」

「来週の月曜日の部活で事務室に掃除に行くだろう?」

「その時に、飯田 麗美のファイルを見つけよう」

「それで、まずは出席停止になった理由を見てみよう」


俺は思った。

事務室の個人情報ファイルを利用しようとしているところは姉弟同じなんだなと…

72話のラストまで

ゆっくり読んでいただけると幸いです。

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