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旧都市研究部部室から発見された怪談集  作者: 梶ノ葉 カジカ
下書きフォルダ(投稿怪談アーカイブ)
7/31

レゲエ廃墟の幽霊ダッピ

 投稿者:一年D組 望月花乃香


 陽気な幽霊っているんでしょうか。


 学校の近くに、何年か前までボロボロの黄色い廃墟があったのを地元なら知ってる人もいると思います。


 〈ジャマイ(かん)〉っていうバー? 居酒屋? だったらしく、壁が全部黄色で、屋根が半分くらい崩れていて、入口のドアがある面にヤシの木の絵が描いてありました。


 今はもう取り壊されてコンビニになっています。


 取り壊されるまでは「夜に通ると音楽が聞こえるらしいよ」とかありきたりな怪談の種になっていました。


 他に聞いた話では、部活で帰りが遅くなった生徒が通りかかったとき、なんだか煙たくて、火事なんじゃないかって壁の穴から覗き込んだら、中でたいまつみたいな小さい火が揺れていて、それに合わせて髪の毛が盛り上がったような人の形の影が踊っているみたいに揺れていたそうです。


 その話以来、火事で死んだドレッドヘアの幽霊が踊っている廃墟という、全然怖くない怪談が囁かれるようになりました。


 実際はどうして潰れたのかは誰に聞いてもよくわからないのですが、人が刺されたとか、大麻を栽培していて摘発されたとか、店内で手筒花火をしてボヤで何人も死んだとか、当時ガラの悪い人も多かったということで物騒な噂が流れていたようです。


 近所に住んでいる音楽好きのおじさんに真相を聞いてみたところ「あそこは負け犬どもの魂の聖地だった。踊ってるのは幽霊ではなくダッピだ」と言うばかりで要領を得ませんでした。


 “Duppy(ダッピ)”とは幽霊とか精霊を表すジャマイカの言葉で、有名なレゲエミュージシャンの曲名にも使われているそうです。


 レゲエのことは全然わからない私ですが、あの場所でふわりと甘く香る風だけは、今でもちょっとごきげんな気がします。



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 3-02


 マスターが病気だったと聞いたけど

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