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旧都市研究部部室から発見された怪談集  作者: 梶ノ葉 カジカ
下書きフォルダ(投稿怪談アーカイブ)
11/31

悪魔の記憶

 投稿者:一年G組 込谷由昊


 学校のすぐ横にジーケースポーツクラブがあるが、あれは何年か前まで絵画教室で、幼稚園から小学校の五年生くらいまで通ってた。


 そこで「悪魔」を見た記憶がある。たぶん幼稚園のころから低学年のころに何回か見た。


 見た目はバイキンの擬人化のような全身タイツやガイコツマスクに黒いマントを着けてるハロウィンの仮装のような人たちで、たぶん三人か四人組だった。


 なぜそれで「悪魔」なのかはよくわからない。


 だけど記憶の中のその人たちを思い出すと「悪魔だ」と自分に認識されていて、どうしても覆せない。


 仮装した先生ではなかったはず。


 生徒も先生も全員いるところにその悪魔たちも普通にいて、どう見ても不審者なのに誰も何も言わなかったので、自分も違和感を覚えながら何も言えなかった。


 「悪魔」たちは絵を描いたりせず、先生の手伝いもせず、絵を描いている後ろからゆっくりと絵をのぞき込んでくるだけで、しゃべったことはなかった気がする。


 一緒に通っていた姉はそのことを話したがらない。


 だけどこれは「悪魔」どうこうというより、姉は基本的に昔のことを話したがらないだけで、ド陰キャで痛かったころを思い出すからだと思う。


 自分以外で唯一リアクションしていたのは当時仲の良かった子で、何かのきっかけで悪魔を見て大泣きして、なぐさめたらお礼にキーホルダーをもらった。


 そのキーホルダーは今も持ってる。だから夢や架空の記憶じゃないはず。


 そう思ってその子に聞いてみたら「覚えてない」と言ってた。


 「クリスマス会か何かに呼ばれた劇団の人だったんじゃない?」とも言ってたけど、そんな人たちがどうして「悪魔」なんて不吉なものに扮するのかわからない。


 すくすくぽんの着ぐるみじゃあるまいし、クリスマスの出し物が悪魔なんて、どう考えても子供向けじゃない。


 その教室は一番歳を取っていた先生が急に死んじゃって、だんだん生徒が減っていったような気がする。


 あれはまさか死神だったんだろうか。


 教室の建物はしばらく空き家になってたけど、去年くらいにジーケーになった。


 当時もう高学年とか中学生で通っていた人に話を聞きたいけど、連絡手段はない。


 長い間謎の記憶だ。


 ====================

 

 6-01


 賀光さんに聞いてみる

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