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信長のアレを千回クリアした俺が戦国最強の軍師に転生して甲斐の虎に会いに行ったら、赤べこだったんだが(ていうか、男だらけの温泉回なんて誰得なんだよ)  作者: 犬上義彦
第8章 後始末、そして新たなる裏切り

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(8-2)

 翌朝、徒歩の織田軍が到着し、小休止の後、松平勢と共に豊川へ向かい、そこでいったん体勢を整え一泊、さらに翌朝二手に分かれ、松平勢は浜名湖に沿って東へ向かわせ、俺と秀吉は織田軍を率いて北側にある長篠へ向かった。


【長篠周辺の位置関係】


 岡崎                  長篠 黄柳川


                       三ヶ日

豊川

                       浜名湖  浜松

                           (曳馬城)


 前日のうちに長篠へ送っていた物見の兵からの報告によれば、信近は今川軍と合流して長篠城の東方に陣取っているらしい。


 史実では一五七五年五月に起きた長篠の戦いよりも十四年も前にこの地で合戦が起こるとは、この時代の連中には何の意味があるのか分からないだろうが、未来から来た俺にとっては教科書で習う内容が変わってしまうほどの大事件だが、そんな感慨にふけっている場合ではない。


 しかも、相手は武田ではない。


 水野信近と今川義元だ。


 確実に俺のこの手で仕留めて歴史を変えてやるんだ。


 長篠城へ入ると、前田利家が俺と秀吉を出迎えた。


「おお、こんなにも早く味方が来るとは」


「利家のためなら、わしらはいつでもすぐに駆けつけるぞ」と、秀吉が辺りを見回す。「まつ殿はどうしておられるのだ?」


「実はな、身ごもっておってな。戦場においておきたくはないので城からは下がらせた」


「なんと、そうであったか」


 まったく、作兵衛信康といい、前田利家といい、子だくさんで結構なことだ。


 史実でも、この二人は正室側室合わせて男女二十名以上の子をなしたとされている。


 長篠城周辺は川で囲まれ、その対岸には山が迫っている。


「今川勢はあの山の向こうに陣取っている」


「道はあるのか」


「あるが、当然待ち伏せしているだろう」


 史実における長篠の戦いは城の西側にある設楽原という丘陵地で起きている。


 起伏を生かして馬防柵を築いた織田軍が鉄砲で待ち構え、武田の騎馬隊を蹴散らしたのだ。


 今は逆に、今川の兵が山の向こうに本陣を置いている。


 細い山道をたどって攻め入れば狙い撃ちにされるだろう。


「明智殿」と、前田利家が俺にたずねた。「どのような策をお考えで?」


「松平を浜名湖方面へ迂回させています。側面から攻撃を仕掛ければ、狭い山間部では向きを変えることもできませんから、今川勢がこちらへ押し出されてくるでしょう」


「なるほど、そこを我々が迎え撃てばいいわけだな」


「よし、そうと決まれば城の防御を厚くしよう」と、秀吉が物見櫓から全軍に指示を下す。「みなの者、矢盾を並べろ。戦は近いぞ」


「「「おーう!」」」


 織田軍の士気は高い。


 俺たちが運び込んだ食料で炊き出しがおこなわれ、たっぷりと振る舞われた兵たちは力を持て余したかのように奮い立っている。


 決戦は明日だ。


 俺も秀吉とともに腹ごしらえを済ませ、銃を傍らに置いて眠りについた。



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