突然の手紙失礼します。
今回は初の短編小説を投稿しました。
ぜひ最後まで読んでください。
普段通りの学校。普段通りの授業。普段通りの下校。
今日唯一普段通りじゃないことといえば、私宛に手紙が届いていたくらいだ。
「種村 桃音様
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初めまして、ではないけれど、話したことはないですね。
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なんで手紙を?と思ったかもしれません、だれ?かもしれません。僕は隣のクラスの大原 翔真です。
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去年、同じクラスでしたね。覚えていてくれたらうれしいのですが….。
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今日、あなたに手紙を送ったのには深い理由があり…少し長くなるので可能でしたら電話で話をと。
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いえ、強制ではないですし、興味なかったら大丈夫です。でも重要な僕たちの、いえ、地球の話です。
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意味不明かもしれませんが、よろしければXXX-XXXX-XXXXまでお電話ください。お待ちしております。
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大原 翔真
--------------- 」
いやいや、まてまて。もう一度、今度はゆっくりと読み返してみた。
地球?いや、まずこの手紙が送られてきた理由が意味わからない。なに?電話すればいいじゃん。なに?
意味が分からず混乱していた。
ひとまず、電話をかけるのはやめておこう。とにかく意味わからなくて怖いし。
それからは、いつも通りの生活を送り、布団に入った。
翌朝、家の前で友人の結衣が待っていた。結衣はいつも遅刻して、最近いっしょに行けていなかったからうれしかった。いろんな話をして学校に向かう時間は、いつもよりも短く感じた。
そんな気持ちの良い朝を過ごし、笑顔になっていた私の顔は、下駄箱についた瞬間に曇った。
上靴の上に小さな紙が置いてあったのだ。嫌な予感は当たるものだな。それは、翔真からの手紙だった。内容は、なぜ昨日電話をくれなかったのか?ずっと待っていたのに。という感じのことがいろいろな文で書かれていた。
「桃音?どうしたのー?あ、もしかして~~~?ラブレター? キャー(≧∇≦)」
そんな結衣の叫ぶ声で私はやっとここが学校であることを思い出し、んなわけがない、とだけ返事をして教室に向かった。
今日は先生の話が一切耳に入ってこない。筆箱の中にいれた小さな紙が恐ろしくて恐ろしくて、授業どころじゃなかった。
一日中、そんな感じで過ごしていたため、友達からは心配されるし、先生からは怒られるしで、なかなか大変な一日になった。あれはぜんぶあいつのせいだ。でも、やっぱり気になる。でも…
帰り道、一人でフラフラと歩いていたら、突然翔真が現れて、「やっぱり聞いてほしい。帰ったら電話してもらってもいいかな?」というのだ。考えとく。そう返事をして、走って家に帰った。
家に帰ってから、私は手紙と携帯とにらめっこをしていた。帰ってきてから10分は立ったと思う。「フゥッ」と大きなため息をついて、私は携帯に番号を入れ始めた。
「プルルルルー。プルルルルー。はい、桃音ちゃん?ありがとう。この話、ちょっと長くなっちゃうかもしれないけれど、時間大丈夫そう?」
えーと?今日は…なんもない。塾もないな。 大丈夫だけど… 私が返事をすると
「じゃぁ、話すね。結論から言うと、僕たちは13年後に結婚する。」
は?いやだ
「嫌だと言われても…
出会いは、どこだったか…そうだ。同じ会社になって、学生時代のことを話すうちに…って書いてあった。」
なんでそんなこと知ってるの?変な妄想しないで。嫌がらせなら早く切って。
「どこで知ったかなんて、簡単じゃん。今の時代、ネットで調べれば、何でも出てくる。」
あっそ、で?何が言いたいわけ?
「それで、最初はよかったんだけど…。」
はぃ?私が悪いと?私が悪いことをしたからっていいたいの?
「いやいや、桃音ちゃんが悪いわけじゃないから。
僕たちが結婚して1年ほどたった後にね、タイムマシンが開発されたらしいんだ。
びっくりだよね。あと14年もすれば、タイムマシンができるだなんて。」
結婚したくないって言ってるし。タイムマシンなんてできるわけないし。
「で、それを発明したのが、なんと僕だというんだよ。まぁ、確かに技術の授業好きだし、それはさておきね、そのあと、子供が生まれたらしい。」
はぁ…?あっそうですかー。
「信じろよ。名前はまぁ、Kちゃんとでもしておこう。kちゃんはとてもかわいい女の子らしいんだけど、生まれて数年後に、日本が〇〇とかいう組織に占領されてしまうんだ。」
えー?〇〇って?
「忘れたんだよ。その時に、連れていかれたのが、Kちゃんだったらしい、でも、kちゃんは2日後に無事帰ってきたらしいよ。」
意味不明。なに?さっきから。僕たち楽しい結婚生活送ってるから、楽しみにしてね!今から仲良くしようね!とでも言いたいわけ?
「違うから。最後まで聞いて。で、帰ってきたkちゃんは、普段通りだったんだけど、次の日からだんだんとおかしくなったらしいんだ。」
どんなふうに?
「町中を暴れまくって、人を次々と殺していき、しまいには僕たちとKちゃんだけになってしまったらしい、それを防ぐためにも、僕たちは結婚するべきじゃないし、転校とかも考えたほうがいいかもしれないなと思って。」
えー…こわ。でも大丈夫だって。君と結婚する気ないから。そんなことにならん。
「結婚する気がないって言われても、結婚したということが載っているんだから。
で、町中壊したKちゃんはほかの町を壊し切って、どうしたかと思ったら、タイムマシンを使って、どこかへ逃げたというんだ。」
え?ってことは、この時代にも来ようと思ったら、来れるってことなの?
「この時代も危ない?そうだね。」
どうしてくれるの?いやだぁぁぁ
「だから電話してるの。
大丈夫。ひとまずは、ね。
心配かもしれないけれど、親とか周りの人にこのことは言っちゃいけないよ。」
なんで?だって言ったら何とかなるかもしれないし…
「誰も信じないよ。もし知ったとしても、逃げられないと思うし」
どうしよう。どうしたらいいの?
「でも、生まれた時から来ようと思えば相手はこれたはずなんだから、今来てないってことは、大丈夫なんじゃないかな?」
たしかに。まぁ、そう思うしかないね。
「どこに行ったかは気になるけれど、あんまり気にしすぎないようにね」
うん、わかった。
「なんかあったらまた教えるから、桃音ちゃんも、何かあったら教えてねじゃあ切ってもいい?」
うん。また…あ、あんたとはぜったい結婚しないから。
「はいはい、じゃぁ、また」
??????????????私が何をしたの?てか、なんであいつは、あんなに落ち着いていただろう?結婚とかも、あいつとそんなに仲良くないはず…。
もう嫌だ。やっぱり普段どおりが一番だよ。タイムマシン?意味わからん。やっぱ嫌がらせかもしれない。あいつに恨まれるようなことしたか?ん?なんか、え?いや、なんだ?なんか今、窓が開いて…
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そう叫んだ私の目の前には、恐ろしい目でこちらを向いて襲い掛かってくる少女がいた。
「少女の母である、女の子を少女がタイムマシンで殺した」
このニュースは、人類が地球から滅びてしまった宇宙に広まっていくのであった。
このニュースを宇宙の果てで聞いたある人類がほっとした顔で見ていた。母親が死んだならば、少女はもういないはずだと。
このニュースを見た人類は、この2024の世界にはもういない。
少女はどこにでも行く。それがたとえ宇宙であろうと。君の家だろうと。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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