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家族への開示

投稿が遅くなり申し訳ないです。

活動報告にも書きましたが、諸事情により土曜日投稿になります。

よろしくお願いいたします!


今回は、スキルを家族に開示する回です。

少し短め、、、

スキルの考察をある程度終えたころ、冷静さの塊のような青いもやに包まれた執事の一人が呼びに来た。

「失礼いたします。ご夕食の準備が整いましたので。」


「わかったよ。すぐに行く」


自分の部屋から出て、食堂のような大広間に向かう。

大広間に着くと、すでに家族のみんなは着席していた。

僕がいつもの席に座ると父さんが口を開く。


「では、皆揃ったので、食事を始めようか。

無事に洗礼を終えたルークに乾杯。今後はスキル、能力値ステータス次第で、その能力を高めていくことになる。今の王国ではスキル偏重の流れができているが、そのスキルを踏まえた上でどう生きるかがスキルを活かすも殺すもその人自身の問題であるということだ。ルークには、しっかりと考えた上で自らの歩む道を決めてほしい。」



父さんの言葉で夕食は始まった。

兄さん達の時もそうだったらしいが、夕食を終えた後に根掘り葉掘り聞かれるらしい。それまではたわいもない家族の会話がつながれていく。

これじゃあ、緊張して夕食の味なんてわからない。





食事も一段落着いた頃、父さんの言葉で質問コーナー?が始まった。


「さて、ルーク。洗礼の結果を教えてくれないか。どんなスキルを授かったんだい?」

父さんは、単刀直入に聞いてくる。

「僕のスキルは【色視いろみ】というものです。」


「うーん、、聞いたことがないな。どんなスキルか見当はついているのかい?」


「人の感情が色として知覚できるスキルのみたいです。だから、今父さんは緊張しているようだから、濃い黄色に包まれている感じです。母さんは、淡いオレンジ、アレン兄さんは濃いオレンジ、ロイド兄さんは青っぽい緑、シルフィーナは眠たくなっているんでしょうね、白んでいる感じです。」


「なるほど。対人関係に関して有用なスキルと言ったところか。次期当主は、ロイドしかないと思っていたが、ルークも当主向きのスキルかもしれんな。」

父さんは、ロイド兄さんを見てニヤリとする。


「あの、怖くないの?今自分が何を考えているか僕にはわかってしまうんですよ?」

別の方向に話が進んでいきそうになったところで、思い切って不安をぶつけてみた。



「それはな、「関係ないわよ。母さんはね、あなた達子供の考えていることなんてお見通しよ。今アレンが遊びたいとうずうずしているのだって、ロイドが当主にならなくて済む可能性が出てホッとしているのだって、シルフィーナがうとうとしているのだってお見通し。だって、家族だし、なにより母親だもの。ルークのスキルはそれがちょっと広がって程度にしか母さんは思わないわよ。」

父さんの言葉を遮り、今まで口を開かなかった母さんが突然割って入る。


「その通りだ。関係ない。息子に勘繰られる程度でへこたれるほど軟な精神力はしていないからな。」

父さんも同調する。


「だから、安心しなさい。初めに言っただろう。どんなスキルであってもそれを活かし生活するかかはその人次第なんだ。これからルーク自身がどうするかだ。」


とらえ方によっては、不安をあおる言い方だったかもしれないが、僕にとっては温かみのある勇気づけられる言葉だった。


「ありがとうございます。」

泣きそうになるのを堪えて、その一言を絞り出すまで少しかかったのは、嬉しかったからかもしれない。


そこからは、ステータス鑑定書を見せたりして朗らかな空気に包まれたまま時間は過ぎていった。

だって、みんな楽しそうな色に包まれていたから。







夕食を終え、スキルの話を終え、僕は自分の部屋に戻ると安心感からかベッドに突っ伏すように倒れこんだ。

「いい家族すぎるだろう。」

人の感情がわかるということは、自らが何を考えているかある程度知られてしまうというのに、関係ないと断言されたときの喜びは、前世では感じたことのない感情だった。

言葉にはできない喜びをかみしめつつ、僕の意識は眠りに落ちていった。

お読みいただきありがとうございました。


父さんのキャラがぶれている気がするので、修正するかもです。



日々増えるPVとユニークに感謝です。

ちなみに、PV÷ユニークで2に近いと投稿やめろレベル、4に近いと大手作家さんへの仲間入りレベルという記事を読んで計算してみると、

限りなく2に近い2.6という微妙な値がでました。けっこうショックですが、投稿は続けようと思います。

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