ユーヒカク伯爵家の日常
閑話休題になります。
スキル授かり回は次回に、、、、、
PV200越えました!
感謝です。
とある日のユーヒカク伯爵家
前世の記憶を思い出して、もう半年が経った。
特に変化があるわけもなく、平和な毎日だ。
無駄に広い領主館をぶらぶらしていると、同じくぶらついていたであろうアレン兄さんに見つかった。
「おぉールーク!遊ぼうぜ!」
ちょうどいいタイミングだと言わんばかりに、肩をつかまれる。
「やだ」
「なんでだよ!いこうぜ~」
僕はアレン兄さんの手を払おうとする。
が、払おうした手は空振りに終わった。
「ふっ。無駄さ!ルーク!俺の『瞬発』のスキルをなめてもらっちゃ困るぜ。俺より早く動くことなど不可能さ!
さっ遊びにいくぞ!」
テンションの高いアレン兄さんにズルズルと引っ張られていく。
アレン兄さんの言ったスキルは、5才になると教会で神様から授かることができる。
いわば、特殊能力みたいなものをもらえる。
兄さんの『瞬発』というスキルは、瞬発力の向上。
鍛練をつめば、とっさの動きに関して右に出るものはいなくなるらしい。父さんのげんこつなんかもスキルで華麗にかわしているところを見ると、ここは異世界なんだなぁと実感する。
首根っこを猫のごとく捕まれ引きずられていると、
「兄さんそれぐらいにしといてやりなよ。ルークが死んだ魚のような目をしてるじゃないか。また母さんに怒られるよ。」
おおロイド兄さん登場。ナイスなタイミングだ。
「うっ、それは困る。仕方ない。テキトーに誰か捕まえてくるしかないか。
じゃあな!ロイド、ルーク!」
以前も僕をつれ回して、母さんに怒られていた。ロイド兄さんじゃなく僕を遊び相手にしようとするのは
、ロイド兄さんがインドア系だから遊び相手としては物足りないんだろう。
「お疲れ、ルーク。大丈夫かい?」
ロイド兄さん、、ホントに7才児か疑いたくなる落ち着きだ。
「うん、大丈夫だよ。ありがとうロイド兄さん。」
ちなみに、ロイド兄さんのスキルは『ディレクション』。
指揮命令が得意になるスキルらしい。
父さんを含め次期当主としての期待がされているみたいだ。
一方で、長男であるアレン兄さんは、当主に興味はなく冒険者として活躍することを目標としている。
さすが剣と魔法のファンタジーって感じだ。冒険者っているんだなぁって思う。
「そういえば、ルーク。今暇かい?前に聞きたがっていた教会での洗礼のこと、今なら時間があるから教えてあげられるよ?どうする?」
「聞きたい!」
「じゃあ移動しようか。」
「さて、何から聞きたい?」
「教会での洗礼でスキルを神様からもらえるんだよね?」
「そうだよ。このアスタリアでは、5才になると教会に行きスキルを神様から授かる。その時に一緒に能力値を確認するんだ。
皆そこで魔法の適正とかを知るんだよ。」
「魔法の適正?」
「人は誰しも魔力を持っていて、生活に使う程度は誰でも使える。例えばメイドさんなんかは、衣類の洗濯とかに使ったりしてるね。
適正が高いと、アレン兄さんがなりたがってる冒険者さんや、国に仕える騎士さんにスカウトされて誰かのために使うことになる。」
「なるほど。ロイド兄さんやアレン兄さんは、適正高かったの?」
「アレン兄さんは高かったみたいだね。
僕はスキルが戦闘系でないから、魔法の適正は並だよ。」
「そうなんだ。僕のスキルや適正はどうなのかな!?」
「5才になってからだね。楽しみにしとくといいよ。」
こうして、ロイド兄さんにいろいろ教えてもらいつつ、平和に
今日も過ごしていった。
僕は、転生させてくれた神様に感謝ししつ、今日もまどろみに意識を奪われていった。
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次回へ続きます。
お読みいただきありがとうございます。