マルカス先生の授業
今回は、マルカス先生授業回です。
楽しんでもらえたら嬉しいです。
フェクト先生の授業が一段落した頃、待ってましたといわんばかりにマルカス先生が待ち構えていた。
「さぁ次は俺の番だ!やるぞ、ルーク!」
マルカス先生は、なんて元気なんだろうか。
「いや、ちょっと待ってください!なんでヘトヘトなのに!」
魔力がほとんど残っていない僕は、思わず抗議する。それは口答えに近い言い方になってしまった。
僕は、機嫌を損ねてしまったかと少しばかり焦った。
「関係ない!魔法使いであっても、戦闘の技術はいるんだ!さぁやるぞ!」
しかし、マルカス先生は気にする様子もなく元気だ。
そこにフェクト先生がフォローを入れてくる。
「普段戦闘で後方支援、広範囲火力として活動していたとしても、魔力が尽きればタダの一般市民とか変わりません。だから、魔力を使いヘトヘトになったところで動けることが必要なんですよ。」
「まっ、そーゆうことだ!」
「諦めて頑張ってください!」
ものすごいいい笑顔で告げられた。そのモヤはとても楽しそうなオレンジ色の靄に包まれているので明白だ。
「よし、じゃあ始めるぞ。異論は認めん!走れ!!」
その言葉を皮切りにただただ地獄のような時間が始まった。
僕は、へとへとな体に鞭を打ち、庭をひたすらににぐるぐると走り続ける。その横には、マルカス先生が付き添ってくれている。
「頑張れルーク!気合いだ!」
内心それどころではない僕は、答えることすらできない。
「少しペースが落ちてきているぞ。右足を前に出して、左足を前に出せば走れるだ。ほれイッチニイイッチニ!」
正直うるさい、耳障りだ、めんどくさい、暑苦しい、ガチムチ、、、、、、
もう疲れているせいか思考が混沌としてきている。僕はこんなキャラではないはずなのに、、
疲労というものは人格を変えてしまうのか、、、
十五分ほど経っただろうか。すでに5歳児としてのキャパシティーを超えていると思う。
それでも荒い息を吐きながら必死に足を動かす。足が石になってしまったのかと思うぐらい重い。
目の前がぼやけて、意識も朦朧としてくる。そして、なぜか地面が近づいてくるような気がする。
そこで、僕の記憶は途切れていた。
気がつくと、僕は自室のベットで寝ていた。どうやら体力の限界を迎え倒れてしまったようだ。
「あっ、ルーにぃだいじょうぶ?」
なぜか目の前には、シルフィーナがいた。
僕を心配してか、ぺちぺチと顔を叩く。
こら、やめなさい。いや、やめて、、もうルークのライフはゼロだ。
「あぁシルフィーナか。大丈夫だよ。ありがとうね。」
「よかった!」
心配そうな顔から、満面の笑みへと変わる。やはり僕の妹は天使なのかもしれない。疲れがどこかへ消えていくようだ。
「おお起きたかルーク。ちっとばかし飛ばしすぎたな。すまん。」
僕が起きたことに気づいたマルカス先生が話しかけてくる。多少の罪悪感があるらしくモヤが灰色っぽい感じになっている。
「大丈夫ですよ。」
限界に気づけなかった僕にも非はある。それを見極めるための初回授業で倒れるとは、体力がないことを痛感するばかりだ。
「次回からは気を付けるわ。とりあえず、今日のところはこれで終わりだからゆっくり休めよ!」
反省しているのか何なのかわからないが、一方的に告げて、相変わらずの暑苦しさを残しマルカス先生は退出していった。
「むりしたらめっなんですよ!」
先生が出て行ってからは、シルフィーナに怒られながら、楽しい時間を過ごす。
しばらくすると、疲れたのかシルフィーナも僕の隣ですやすやと寝息を立て始めた。
さて、僕も休むとしよう。もう、無理。限界を過信するのはよくないことだ次は気を付けよう。
ヘトヘト過ぎて思考がまとまらない。
ダメだ。寝よう。
そうして、僕の意識は眠りへと落ちていった。
お読みいただきありがとうございました。
日に日にPV、ユニークが増えているのでとても嬉しいです!増えていると、モチベーションになりますね!
誤字脱字等なにかありましたら教えてもらえたら嬉しいです。
次回は、初回授業を終えた先生ら視点の回の予定。
台風が近づいているので、皆さん気をつけてください。では、また来週。




