始まり
書き始めてみました。
楽しんでいただけたら幸いです。
~プロローグ~
前世での僕は、所謂経済的虐待を受けていたんだと思う。
現代社会においては、何をするのもお金がかかる。にもかかわらず、両親は僕にお金を使おうとはしなかった。
給食費は踏み倒し、教科書や制服は誰かのお古を使うことが多かった。
そんな両親だから、お小遣いをくれるわけでもなく、友達との買い食いやカラオケなんて夢でしかなかった。
必要最低限の物(筆記具など)に関しては、必要度合をプレゼンしないといけなくて、認められたら最低ランクの質が買い与えられた。
そんな幼少期を過ごしたせいか、人の顔色を伺うことが得意になっていた。だって、少しでも両親の機嫌を損ねるとどれだけ必要なものであっても買ってもらえなかったから、、、、、、
そうして、いかにも貧乏な感じだった僕に友達が出来るわけもなく、小学校、中学校を卒業し
高校生になっていた。
娯楽的な物は一切買ってもらえなかったから、勉強ばかりしていたため、
地元では名の知れた公立の進学校に入学し、必要物資に関してはアルバイトができるようになったこともあり、新聞配達でなんとか賄っていた。
そんな高校2年生の夏
僕は熱中症で倒れ、そのまま意識を失った。
ご拝読ありがとうございました。