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暁まで  作者: 朝永有
2/10

空さえなければ

人は夢を見たんだ

空を飛ぶ鳥の姿に

風に舞う紙のような

刹那を求めてはいない


人は夢を見たんだ

空を飛ぶ鳥の姿に

旅立つ前の心みたいな

優雅で華麗なものに

なれると


木陰を探して歩く

僕は木漏れ日に目を隠した

指の隙間から見えた

無謀な夢を追いかける人


水色症候群と呼ぼうか

この空を求めている

誰もが許せないのは

わずかな悲しみの破片


こんな空さえなければ

きっとこんなことにならなかった

そんな気がするんだ

交わることのないものだらけだ


こんな空さえなければ

占いも予報も外れなかった

そんな気がするんだ

間違うことのあるものだらけだ


壁みたいな雲が浮かぶ

あの向こうはきっと

風に舞う紙のような

刹那に溢れているかな


水色症候群はきっと

だれもが抱えている

指の隙間から見えた

無謀な夢を追いかける人


こんな空さえなければ

きっとこんなことにならなかった

そんな気がするんだ

交わることのないものだらけだ


こんな空さえなければ

占いも予報も外れなかった

そんな気がするんだ

間違うことのあるものだらけだ

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