第83回フリーワンライ(春遠からじ)
第83回フリーワンライ企画参加投稿です!
使用お題
春遠からじ
溢れる愛情、零れる吐息
しゅうえん(変換可)
汗腺
運命を捻じ曲げてでも
全て使ってます!!
初めての方は第80回フリーワンライ~読むことをおすすめします!!「
俺の名前は思井束菜
知ってる人はこんにちわ。
知らない人は同作者の前回のフリーワンライを読んでもらいたい。
そんな俺だが、今日は楽しみがある。
チョコベビー!!この名前を知らない人は殆どいないだろう!!
作者も俺も大好きだ!!
(チョコベビー、ばんざああああああい!!)
チョコベビー、ばんざあああああい!!
(は?1人で何言ってんの?)
「お前からやってきたんだろうが!!」
おっと、思わず声を出してツッコミしてしまった・・
まぁいい。帰ればチョコベビーがある!!
ルンルン気分で帰ろう!!
「るんるんるうるるううるるるるるーーーん♪」
(テンション上がりすぎて鼻歌が鼻歌でなくなってます)
「ちょ、ちょ、ちょこべびー↑♪」
(あなたと私の)
「チョコベビー↑」
(チョコベビーは)
「世界を救う↓う↑↑うううう↑↑!!♪」
さぁ!!帰ってきたぞ!!
さっそくチョコベビーを・・・
チョコベビーを・・・
チョコベビーを・・・
・・・
あれ?
ない・・・ぞ・・・?
「う、うそ、嘘だろ!?!?」
確かに置いておいたのに・・・
そういえば昨日!!丘魔と幼が家に来てた・・・
ま・・・まさか・・・
勝手に・・・!?
・・・
ドサッ!!
体が勝手にへたり込む。
「ハッ・・・ハハッ・・・嘘だろ・・・?」
思わず涙が出てしまう。
涙腺崩壊だけでなく、鼻水まででて醜いもんだろう。
「お・・・俺の・・・チョコベビー・・・」
俺の愛する・・・チョコベビー・・・
今思い出しても溢れる愛情・・・
「ハァァ・・・・」
喪失感の中、溢れる吐息。
・・・
こんな世界が許されるのだろうか・・・?
決めた。俺は決めたぞ。
今、この世界は終焉を迎える。
立ち上がり、俺は叫んだ。
「俺のチョコベビーを、よくもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」
絶対に・・・なんとしても・・・!!
運命を捻じ曲げてでも、奪い返す!!!!!!!!!!!
(束菜よ)
なんだよ作者・・・お前までも俺の邪魔をする気か・・・?
(待て、チョコベビーを失った気持ちは痛いほどわかる・・・だから・・・今回だけ、お前にチート能力をやる!!)
っ!!!
俺の侵略行為の、大きな一歩だった。
ザッ・・・
俺の窓からのひとっとびによって、ある屋敷の庭に着地する。
目の前には、今憎むべき存在。
「!? ダーリンどうしたの!? ・・・!まさか私に会いたくなって・・・キャッ☆」
メイド服を着、顔には真っ白に塗られた化粧の奴。
そう。こいつこそが・・・
「俺のチョコベビーを返せええええええええええええ!!!」
俺のチョコベビーを奪った犯人だ!!!!!!!!!!多分!!!!!!!
「えええええ!?!?いきなりなによおおおおおおお!?!?」
俺は言うなり驚きを隠せない丘魔に向かって特攻する。
不思議だ。体がいつもより軽い。地を蹴る力が強い・・・!
見るからに強そうな丘魔。
だが・・・今の俺はチート能力の保持者だ!!
「待って待って待ちなさいよーーー!!?いきなりなんなのよ!?!?てかダーリンめっちゃ強くなってない!?待ちなさ・・・」
ばたばたと焦る丘魔。
俺の圧倒的な力に驚きすぎているようだ。
「もう・・・俺は誰にも止められない」
後コンマ一秒で丘魔の体に俺の体がぶつかるのが分かる。
一瞬の間にこんなにも考えられるのもチート能力のお陰か・・・
作者・・・やるじゃ
「フンッ!!!☆」
「・・・?」
・・・あれ?オカシイナー?体が動かないぞ??
あれ?あれ?あれれー??
目の前には、腕をクロスして俺の体をとめたような丘魔。
顔には影がかかり、腕からは煙が軽く立っている。
「ダーリン・・・私に刃向かうつ、も、り?☆」
丘魔が笑顔のまま顔を上げるとそう言った。
・・・おい作者どういうことだ!?
(すまん・・・チート能力詰んでも丘魔には勝てないみたいだ・・・)
まさかの負け確定イベント!?
「それじゃあダーリン・・・い、く、わ、よー?☆」
俺の体をがっしりと抱きしめる丘魔。
「ま、ちょっと待っ!!!てかなんか股間に当たってる!!もっこりとしたものが・・・ってあ、あ、アッーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
(束菜は・・・英雄となって・・・死んだ)
(色んな意味で)
「全く!!なんでダーリンは私に襲いかかってきたのよぅ☆?」
☆マークいらねぇだろ・・・
まぁ、負けたんだ。仕方ない・・・
丘魔に起こされながら俺はいきさつを話すことにした。
「実は俺のチョコベビーが(略)」
「ふーん・・・なんで私の元に?」
さもわかってなさそうだ。
・・・こいつは多分犯人じゃないな・・・
悪いことをした。できるだけ傷つかないようにオブラートに包んで言おう。
「お前しか犯人考えられなかった!!」
「失礼すぎるわよ!!」
丘魔がビンタとともに腕を振るってきた。
「あああああああ!!」
俺の体はふっとび・・・庭の気にぶつかり止まる。
俺は親指を上げて言う。
「丘魔・・・やるじゃねぇか・・・ゴフッ・・・! お前のその拳は・・・世界を目指せる・・・!」
力尽き、倒れる俺。
いやまじであの拳は世界を目指せますって。ホントに。
「・・・今日は一体なんなのよ・・・?で?この後はどうするの?」
半分呆れたような様子でそんな事を言ってくる丘魔。
「え?この後って?」
なにもなかったかのように立ち上げる俺。
え?さっき力尽きたって・・・?
・・・。
ち、チート能力のおかげだよ!!
(決して作者が考えてなかったとかじゃないからな!!)
「私に刃向かう程の勇気があったじゃない。私に立ち向かうほどなら・・・」
腕を組みながら何か優しい顔で言う丘魔。
・・・そうだ。俺はやらなきゃいけないんだ・・・!
「あぁ・・・俺はまだ諦めない。必ず復讐する・・・!お前のためにも!!」
こいつのお陰で気づけたんだ!!
今なら抱きしめてもいい!!
「素敵よダーリン!!☆」
言いながら抱きしめようとする丘魔をスルリと躱す。
「・・・」
そんなことをしていると。
「・・・あら?思井さん来てたんですか・・・?」
向こう側から声がした。
え?向こう側ってどっちだって・・・?
む、向こうは向こうだよ!!
「よう幼。今日も可愛いな」
あいさつ替わりにそんなことを言ってみる。
知っているとはおもうがこいつは俺の彼女だ!!
「えっ・・・そんな・・・照れます・・・!」
両手を顔にあて赤くなっていう幼。
うんやっぱり可愛いいいいいい!!
最高だぜ!!
「・・・」
・・・丘魔からの冷たい視線を感じる・・・
(・・・)
作者お前もかよ!?
「なんの話をしていたのですか?」
幼が1人おいてけぼりを食らったような顔をする。
・・・幼にも話すべきだよな・・・
俺は復讐の道に歩むことを・・・
「実は俺のチョコベビー(略)」
「・・・えっ?それって・・・」
何かを考え込む幼。
きっと俺を止めようとしているのだろう。
「だから俺は・・・戦ってくれた丘魔のためにも・・・」
そう。戦ってくれた丘魔のためにも・・・!
「ダーリン・・・ポッ☆」
なぜか顔を赤らめる丘魔。
おえええええええええええええええええ!!
「まぁそのなんだ・・・俺のチョコベビーを食った相手が例え・・・俺の最愛の家族だろうと!!周縁の人だろうと俺は・・・!」
「ごめんなさいそれ私が犯人です本当にごめんなさい!!」
「オーケー許す!!!!!!!」
グッ!!
「ちょっと待ちなさいよおおおおおおお!!?!?!?!?」
幼の謝罪に俺が即効で許しを出すと丘魔がツッコミをいれてきた。
「・・・なんだよ?」
「アンタさっき私のためにも最愛の人だろうとって言ってたじゃないのよ!?!?心替わりはやすぎよ!?!?」
俺の胸ぐらをつかんで言ってくる丘魔。
「いやー、ほらやっぱ暴力ってよくないじゃん?もうこれは終わった事、それでいいじゃねぇか」
俺の説得力250%の言葉。
さすがの丘魔もこれには・・・
「良い訳ないでしょうがあああああああああああ!!」
「アッーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
やはり・・・丘魔の拳は世界を目指せる・・・ゴフッ・・・
「ハァ・・・とんだ濡れ衣よ・・・」
落ち込む丘魔に、意識を取り戻した俺は元気づけるために最高の笑顔で言う。
「まぁまぁ、冬来りなば春遠からじ(つらいことがあってもこれからはいい事があるみたいな意味だったと思う)だよ☆」
「やかましいわよ!?ダーリンホントに今回なんだったの!?!?キャラ崩壊にも程があるわよ!?!?」
俺たちの冒険は・・・続く!!(多分)
(またすごいのができてしまった…笑)
(てか今回お題難しすぎですよ笑)
(そしてもうすぐバレンタインですね…なんとか今日土下座効果にてなんとか義理をもらえることができました…ハハッ…泣)