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オマケ・剣闘士解説-9説目

クレハ

「みんなお待ちかねの! 剣闘士解説コーナー、始まるよ!」


イルヴァ

「このコーナー、多分誰もお待ちかねしていないクセに、よくここまで続いているわよね」


クレハ

「作者がクレハちゃん贔屓だからね!」


イルヴァ

「え……そうなの?!」


クレハ

「おっと、ちょうどここに作者からのご意見レターが!」


イルヴァ

「あ……また便宜上のなんとやらというやつね」


クレハ

「ええと、『作者の好きなキャラクターは……審査人……です』……と」


イルヴァ

「…………」


クレハ

「…………」


イルヴァ

「……うん」


クレハ

「…………」


イルヴァ

「さあ、気を取り直して解説コーナー行くわよ!」


クレハ

「イルヴァが仕切っちゃうの?!」



クレハ

「とは言え……実は、重大発表があります!」


イルヴァ

「なによ? 急に敬語になってしまって」


クレハ

「なんと! このコーナー……今回で最後です!!」


イルヴァ

「えっ。……ええぇっ?!」


クレハ

「おお、二段階で驚いてくれてありがとう」


イルヴァ

「驚くわよ! 突然すぎない?!」


クレハ

「だって、もうすぐ剣闘士が終わっちゃうんだもん」


イルヴァ

「えええぇぇっ?!」


クレハ

「……こっちの驚き方の方が大きかったね」


イルヴァ

「そっちの方が重大発表じゃないの!」


クレハ

「……そうかな」



クレハ

「まあそういうことで、今回は解説コーナーって言いながら、解説じゃなくて、ちょっと長い雑談コーナーにするよ。最後まで格式張っているのも良くないだろうしね」


イルヴァ

「……このコーナーのどこに格式張る要素があったかしら……?」


クレハ

「では最後な事もあるし、ゲストでも呼んじゃおう! 今回呼ぶゲストは……みんなご存知、主人公のロラン・ノールド!」


ロラン

「おおっ……なんだここは?! クレハ、イルヴァ……たまに居ないなと思ったら、こんな事をやっていたのか?」


イルヴァ

「そういえば、あなたはここに来るのは初めてだったわね」


クレハ

「ロランには聞きたいことがあったんだよね」


ロラン

「ん? なんだ?」


クレハ

「ロランってさ、裸のシャルロッタをギューってしたり、私とキスしそうになったりもしたよね? 正直なところ、みんなの事どう思ってたの?」


イルヴァ

「……ちょっと。なにそれ? 初耳なんですけど?!」


ロラン

「うわあぁ! 言うな! クレハ、イルヴァの前で言うなよ!」


クレハ

「これから夫婦になるんだから、その前にキチンと清算しないとね☆」


イルヴァ

「そうね……私も聞いてみたいわね。あなたがどんなつもりだったのか」


ロラン

「は……はい(イルヴァ怖い……!)」



ロラン

「ぶっちゃけみんな良いなとか思ってました!! 美少女に誘われてグラッと来ない男は男じゃない!!」


イルヴァ

「そこで開き直るな戯け者!!」


ロラン

「本当のところ俺の好みに一番ベストマッチはシャルロッタだったし……大体、イルヴァだって、最初の方はクレハを連れてきて俺の相手させるって息巻いてたろ?」


クレハ

「……ほほーう」


イルヴァ

「ちょっと……クレハ。そんな目で私を見ないでくれる?!」


ロラン

「イルヴァは一緒に居て一番気楽な人だし、シャルロッタは癒し系。クレハは楽しい人ってかんじだよな。でもまあ、やっぱり俺の事を一番認めてくれて理解してくれているのはイルヴァだからな。俺はイルヴァを選んで良かったって思ってるよ」


イルヴァ

「…………」


クレハ

「イルヴァ……顔が赤くなってるよ?」


イルヴァ

「い、良いじゃないの! 人の勝手でしょ?!」


ロラン

「……しかし、イルヴァの胸が一番小さいんだよな……」


イルヴァ

「……なにを溜息ついているのよ、この馬鹿……!!」


ロラン

「うわぁっ! イルヴァ、魔法の詠唱を始めるなあぁ!!」



クレハ

「……ということで、ロランの本音が聞けた事によって婚約破棄の可能性が生まれてきたこの辺りで、今回の解説コーナーはここまで! 次話はとうとう、剣闘士の締め括りになる話だよ!」


イルヴァ

「ちょっと! この状況をなんとかしなさいよ!」


クレハ

「嫌だよ……犬も食わないんだよ?」


イルヴァ

「あっ! ロラン、こっそりこの場を抜け出そうとしない! 待ちなさいよ!」


 おわり!


クレハ

「なんだか最後まで締まらない終わり方だったなあ……。ま……まあ、ここまで見てくれてありがとう! 本編もそろそろ終わっちゃうけど、あと少しお付き合い願えればと思います! 剣闘士、よろしくね!」

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