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オマケ・剣闘士解説-7説目

イルヴァ

「前回のオマケ回は、また急にぶった切ったわね……」


シャルロッタ

「ま、まあ。説明は終わっていたので、気にしていませんよ?」


クレハ

「尺の都合でぶった切られるんだよね。作者には、もう少し上手くまとめてほしいものだよ」


イルヴァ

「……あれ? もしかして、もうオマケ回始まってない?」


クレハ

「あっ! み、みんなーこんにちは! クレハの剣闘士解説コーナー始まるよ!」


イルヴァ

「……今更じゃない?」



クレハ

「今回はやっとイルヴァとロランの試合が終わった後、日常編ってかんじの二話だったね。蛇足だって作者が嘆いてたよ」


イルヴァ

「失礼な……。一応これ、私とロランの関係の三度目の転換描写なんだけど?」


クレハ

「作者はバトルが書きたいんだよ! 脳筋だから!」



クレハ

「ということで今回は、先の四十二・四十三話でホットな話題だった魔導士について解説するよ!」


イルヴァ

「そろそろ剣闘士の主軸からズレているわよね」


クレハ

「まあ良いんだよ。シャルロッタも居ることだし」


イルヴァ

「シャルロッタなら、さっき帰ったわよ?」


クレハ

「…………」


イルヴァ

「ま、まあ、それなら私が解説するわよ。一応知識はあるから……」



イルヴァ

「ブレイディア王国では魔導士は貴重な存在みたいね。なにしろ、他国と比べても、外傷治療の分野を除いてはあまり魔法学の研究が進んでいないみたいなのよ。といっても、外傷治療に限るとトップクラスみたいだけどね」


クレハ

「外傷治療に限る? どういうこと?」


イルヴァ

「それは、ブレイディア王国には優秀な治療士が居るからよ」


クレハ

「ああ……治療士! あの人たちって、瀕死の剣闘士でも復活させちゃうもんね!」


イルヴァ

「そうなのよね。ブレイディアは治療士の働き口が多いから、他国からも集まりやすいみたいだし、外傷治療の分野については昔から研究に力が入れられているわ。だから、高度な技術が存在しているのよ」



クレハ

「でも、治療士と魔導士って別なんだ? どっちも魔法を使うのに」


イルヴァ

「そりゃそうよ。だって魔導士は、魔法を実務仕様するよりも、研究する事が仕事のメインになるからね。魔法って使うことよりも研究する方が難しいのよ。使うにはただ、“素養”と“技術”があれば良いけれど研究しようと思えば、それにプラスアルファ専門知識が必要になるから」


クレハ

「そうなの?! もっと魔導士って、派手にドバババーン! とか、ズゴーン! とかする人だと思ってた……」


イルヴァ

「何よその擬音は……。確かに、有事には魔法技術を使って戦力の一部として参加したり、あとは、魔法技術を必要としている人の元へ供給したり、そういう仕事も存在するにはしているわ。でも、あくまでそれは研究の傍らでやる事みたいね」


クレハ

「ふうん……。学者さんみたいな立場なんだね」


イルヴァ

「そうよね。魔法学の研究は国力に直結するから……。今回のジュードの襲撃事件で魔導士の大半を失ってしまったブレイディア王国は、戦々恐々としているかもしれないわね……。といっても、ブレイディア王国の軍事力は元々大半が剣闘士だから軍事力単体で見ると影響は比較的少ないかもしれないけれど、それでも今後、魔法技術の更なる格差が異国との間に生まれてしまうでしょうから、ブレイディア王国にとって死活問題の筈よ」


クレハ

「なるほど。って……もしかしてイルヴァの持つ“エルフの秘学”って、ブレイディア王国にとっての救世主になりかねないってこと?!」


イルヴァ

「ん……そうなのかしら?」


クレハ

「通りで、あの作法や礼節に厳格な文官省が、どこの馬の骨ともわからない無法者のイルヴァを易々と雇おうとしたはずだね!」


イルヴァ

「ちょっと。それ、どういう意味?!」


クレハ

「クレハの剣闘士解説コーナーはここまで! 今回も見てくれてありがとう!」


イルヴァ

「ちょっと。何を勝手に閉めてるのよ!」


 つづく!


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