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オマケ・剣闘士解説-6説目

クレハ

「みんなお馴染みの!クレハの剣闘士解説コーナーが始まるよ!」


イルヴァ

「よく六回目まで続いたわね……」


クレハ

「シリアスなお話は作者の心が折れそうになるんだよ」


イルヴァ

「……こんなモノが足しになるの?」


クレハ

「こんなモノとは失礼な! クレハと会える貴重なコーナーじゃない!」


イルヴァ

「う……うん」


クレハ

「ちょっと、そこ。ぎこちなく笑わないでくれない?」



クレハ

「今回は、ブレイディア王国の治世方式について解説するよ! 要するに、文官省と剣王の関係についての解説だよ」


イルヴァ

「確かに疑問だったのよね。剣王ってすごく偉そうなのに、どうして文官省には頭が上がらないかんじなのかしら?あれでも国王よね?」


クレハ

「そうだよね。私もその辺り、疑問なんだよね」


イルヴァ

「えっ?」


クレハ

「……えっ?」


イルヴァ

「あの……クレハ? クレハも知らなくて誰が解説するの?」


シャルロッタ

「それでは私が解説致しますね」


イルヴァ

「あ、シャルロッタ」



シャルロッタ

「ブレイディア王国は実は、政権運営をしているのは文官であって、剣王には何の権限も与えられていません」


イルヴァ

「えっ?! 王族なのに?」


シャルロッタ

「……王族は王族でも、元剣闘士ですから……。イルヴァなら、安心して国を任せられると思いますか?」


イルヴァ

「…………三日で滅びそうね」


シャルロッタ

「ですから、ブレイディア王国が建国された時からこういう形になっていて、基本的に国家運営は、厳格な試験と面接を乗り越えた文官に任される形になっています」


イルヴァ

「それなら、剣王は何のために存在するの? 今の剣王なんてあんなのよ? もういっそ要らなくない?」


シャルロッタ

「そんな事はありませんよ。剣王だってブレイディアにとって重要な役割を果たしているのですから。剣王というのは、ブレイディアに所属する剣闘士の顔なのです。そして剣闘士は、有事にはブレイディアにとって重要な軍事力になるのです。つまり、外国に力を誇示する剣王という存在が要ることによって、国外のアレコレに対する抑止力になっているのです。これが、ブレイディア王族が、“飾り物の王族”と言われる所以ですね」


イルヴァ

「ふうん……そうなんだ。あんなのでも、一応役に立っているのね」


クレハ

「あんなのあんなのって、イルヴァは相変わらずだね!」


イルヴァ

「……どういう意味よ?」


シャルロッタ

「ふふ。……ですが、重要な役割を果たしているとは言え、それでも元は荒くれ者と言われるような剣闘士ですから。文官の意に反して、国家にとって害をなす存在にならないとも限りません。そんな時のために文官省は、剣王の王位を剥奪する権利を持っています。と言っても乱用されても困るので、その権利を行使する時は多数決が必要なのですが」


クレハ

「だから剣王は文官省の顔色ばかり伺っているんだね」


シャルロッタ

「そういう事ですね。文官省に嫌われてしまいますと……色々と剣王にとって、不都合は多いでしょうからね……」


イルヴァ

「ところで、もし剣王が居なくなった場合はどうなるの?」


シャルロッタ

「“剣王不在”のことですね。実際、そういう時も過去には何度かあります。その場合は、首都で行われるカイザー杯が剣王選抜のための大会になるのです。それまでの間は空席になりますが、政権運営は文官省が回しますから、これまで国家の存続に響いた事はありません」


クレハ

「なるほどね。剣王も文官も、ブレイディア王国には必要な役割なんだね」


シャルロッタ

「そうですね」


 つづく!


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