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第一話 大切なモノを忘れました。

一話目のクセに短いです。

本編から、大方主人公視点だと思います。





『ここ、何処なの?』




 気がついたら知らない場所にいた。白い花が咲き乱れている丘みたいな所。潮の匂いもする事からどうも海の近くみたい。

 どうして此処に居るのかを整理するためにこれまでの事を思い出してみた。


『えっと、昼休みに遥達と屋上に行って…あぁ、そうだ!遥が大切にしてたヘアピンを取ろうとして柵を越えたんだった。越えた直後に遥に押されて………。』


 だんだんと思い出してくるのと同時に、怒りがこみ上げて来た。握り拳が固くなる。

 だけどすぐ、解いた。今は目の前に遥が居るわけじゃないし、多分あの時に私の人生は終わっていると思う…。

 とりあえず、此処は学校じゃないので、どこにいるのか辺りを見回してみた。

 最初は天国だと思っていたけれど、あまりにも感じるモノ全てがリアルだからきっと違うような気がする。でも、日本にはこんな綺麗な所があるなんて聞いたことがない。有り得ないかもしれないけど、この状況でこの選択肢が一番合っているとオタク知識が言っている。


ーー異世界トリップ


 携帯小説やラノベによくあるあれだ。モブだった私がまさかって思ったけど、実際に見ているのは学校でも、ましてや日本でもない知らない風景。これじゃあ、認めざるおえないよね…。

 普通の人だったらきっと、今頃途方に暮れているに違いないと思うけど、ラノベ大好きだったし、二つ年上の兄がゲーマーだったから「異世界トリップバチコイ!」なんだよねぇ。自分で言うのもなんだけど、こんなに簡単に受け入れても良いのかな?


 此処を離れて今いる所がどんな所なのか知りたくて、地面から立つとある違和感に気づいた。

 小さい頃からの私の記憶はある。背中まで伸ばした髪だってちゃんと黒いままだし。私が着ているのは高校の制服のまま。

 変わった所なんて一つもない。私は私のままだもん!

 ってあれ?いつもなら「◯◯だもん!」っていっつも自分の名前入ってたよね?そういえば…



『ーーー私は、誰?』


 どうやら、元の世界に自分の名前を置いて来たらしいです………。








漢字ミスなどのご指摘が有りましたらお願いします。


あと、検索ワードの「異世界転生」を「異世界トリップ」に訂正させて頂きました。

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