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プロローグ
恋愛書くのが苦手な作者が気まぐれで書いたので、あんまり期待しないで下さい。
ー突然の出来事だった。
学校の友人達と遊んでいて、高校の屋上にいた。
「あっごめん、大切なヘアピン落としちゃった!取ってくれる?」
「いいよ、ちょっと待ってて!」
友達が落としたというヘアピンを取ろうと柵を超えた時だった。
少女は自分のお人好しが仇になるなど思ってもいなかっただろう。
ー憎しみが混じった笑顔の友人に落とされるまでは。
『え!?何で?どうしてこんなことに…』
何も言えず、地面に吸い込まれて行った少女は背中に衝撃がはしると同時に意識を手放した。
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少女が次に目覚めた時は、見知らぬ白い花が咲き乱れた海の近くの丘だった。
『ここ、何処なの?』
自分がいた世界とは違うことには気づいた。気づいたのは良いのだが、違和感を感じていた。
『ーーー私は、誰?』