異世界転生したら魔王が喧嘩を打ってきたのでフルボッコにしました
交通事故で命を落とした不良、真堂拳志。
目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界だった。
挨拶もそこそこに魔王から「殺す」と言われた瞬間、フルボッコに。
その一撃が、一見すると平和なこの世界の秩序をぶっ壊した。
世界の平和は、誰かの犠牲の上に成り立っている。
見えない嘘が張り巡らされ、
守られているはずの世界では、守るために何かが壊され続けていた。
理屈より筋。
従うことを知らない異物。
秩序の外側から来た拳志は、
聖結界を受け継ぐ王族の少女、アリシアと共に
その歪みに真正面からぶつかっていく。
裏で世界を動かす表に出ない組織、統律の塔。
正義を語り、秩序を掲げる者たち。
人類の敵とされてきた魔族、どこか壊れた勇者。
これは、
拳でしか語れない男が、
壊すために立つ物語。
誰のために拳を振るうのか。
守るとは何なのか。
正しさが衝突する世界で、譲れない筋を通すために。
真堂拳志は、この世界に殴り込む。