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SHOT GUN!  作者: ヒッキー
日常が始まった
8/109

7発目 あなたはうらやましいですか?

 後ろから軟らかいスポンジの体当たりを食らって前によろめいた。そして、前には神宮寺さん。


 「えっ?」


 そのまま抱きつくような形になってしまった。


 「な、な、な……」


 「ご、ごめん!」


 これは完全に嫌われたな。


 「あの、なんでこんなことに?」


 「お前のせいだ、逢瀬!」


 後ろを見ると身長は僕ぐらい、赤とピンクの中間点ぐらいの色のロングヘアーにおとなしそうな表情の女子がいた。しかし、体の起伏はおとなしくなく、まあ、これ以上は言わなくてもいいか。


 「逢瀬ってもしかして……」


 「そう。この子が逢瀬 奈々。固定銃撃で1位の成績。」


 「あれ?ショウくんって私の成績知ってたんだ。」


 「この前大和が言ってた。」


 「そんなことはどうでもいいわ!!」


 僕の話はそんなことですか。


 「私と勝負しなさい、逢瀬 奈々!」


 「え?私はそんなに強くないよ。」


 「な!?そ、それは謙遜{けんそん}なの!?」


 あ、そういえば1つ言い忘れてたことがあった


 「逢瀬の固定銃撃はむちゃくちゃすごいけど、実戦はちょっとちがってね。すごいって感想は持てるけど、そんなに強くないんだよ。」


 「えっ!」


 「そうだよ。だから私と戦っても面白くないよ。それならヤマくんと戦ったほうが数倍は面白いと思うよ。」


 「……ヤマくん?」


 「たぶん大和のこと。」


 「ちょっと、なんで大和なのよ?」


 僕に聞かれても困る。なんせ沖川の成績も逢瀬の成績も知らなかったんだから。わざわざ大和の成績だけ覚えてるわけがない。


 「大和くんは固定銃撃2位、実戦2位で全体の総合だと1位なんだよ。」


 「本当なの!?」


 「ぐえっ!なんで僕の首を絞めるの!?」


 しかも、持ち上げられてるよ!?僕も大きいほうじゃないけど、こんなにちっちゃい女の子に持ち上げられてるよ!?


 「ぐえっ!!何で……力……上げるの……」


 「なんかむかついたから。」


 なんで僕の周りは読心術がみんな使えるんだ……。そして、バイバイ、僕の人生。


 「だめです!!」


 誰かのタックルで吹っ飛ばされた。


 「だめです!!これ以上はショウちゃんが死んじゃう!!」


 逢瀬、助けてくれたのはありがたいがもっと優しい助け方はなかったのか?


 とにかく、立ち上がるために下に手をついて……


 フニッ!


 「ふにっ?何か柔らかい物が手に……」


 よく小説であるよね。手をついたところに胸があって大変なことになるってシーン。でも、そんなこと実際するわけないよって思ってた。つい今さっきまでは。


 手をついたところにあるのは注意して触らないとわからないぐらいの小ささだが、間違いなく胸だった。そして視線を上げていくと真っ赤になった神宮寺さん。


 「な、何してくれんのよー!!」


 「こ、これは事故で……」


 「ならなんでまだ手を置いてんのよー!!」


 しまった!離すのを忘れていた!


 「落ちつ……」


 「うるさーい!!!」


 えっ?この後どうなったかって?もちろん、むちゃくちゃに神宮寺さんが暴れたよ。建物が壊れるんじゃないかってくらいにね。まあ、僕たち以外に使っていた人はみんな戦闘のにおいを感じてか逃げ出したし、もともと銃撃用に作られた建物で壊れることもなかった。


 そういえば、僕って仲直りに行ったんだよね?なんでこうなったかな。……はぁ。


 作者はうらやましくありません。なぜって?作者は主人公補正がないので死んじゃうからです!

 やっぱり命あってこそだよね。

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