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SHOT GUN!  作者: ヒッキー
修学旅行編
60/109

59発目 レッツゴー!……まだ行きません

 1週間のお休みで更新再開。でも毎日投稿は無理なんで……気が向いたら?

 ザーザーザーザーザーザー……


 「もっと面白い擬音の表現はないのか?」


 「雨の空に向かってあんたは何言ってるのよ。」


 隣でさげすむような目で見てくる茅海。今日はポニーテールにしてきた金髪が湿気のせいか心なしかくるくるしてる気がする。たぶん、そのせいでポニーテールにしたんだろうけど、ものすごい効果は発揮してない気がする。


 季節は6月。誰だ!ジューンブライトなんていったのは!?


 「お前はあほか?」


 そんな感じであきれているのは大和。雨だというのにいつもとまったく同じ髪型だ。こいつの髪はかなり湿気に強いのか?……まあ、大和は雨に強そうだからな。


 「すごい考え方だね。」


 そういってきたのは沖川。こっちの髪質は湿気に非常に弱いらしくものすごく天然パーマでくるくるしている。まあ、これでも似合うのは沖川の顔がかっこいいからだろうな。


 「何やってるの?」


 後ろから現れたのは逢瀬。もともと髪の先がくるってしてるせいかそんなに違和感は感じない。相変わらずの髪型だ。ただし、今日は三つ編みしている。


 あの4校大会からすでに1ヶ月以上がたっていた。終わってすぐにはみんなが僕たちのことを有名人のように扱ったがそれも1ヶ月もたったらいつもどおりの生活に戻っていた。やっぱり下手に有名になるよりもいつもどおりのほうが楽で、茅海はいろんな強い上級生と戦ったみたいだけどやっぱりつまらなかったみたいだ。


 「そんなことよりも、修学旅行はどこに行くのよ?」


 修学旅行。これを聞いて不思議に思う人も多いはずだ。なんせ僕らは2年生。たいていの修学旅行は3年生に行くだろう。しかし、ここは進学校だから3年生は忙しい。というわけで2年生で修学旅行をしてしまうのだ。


 「それにしても、どこに行くの?」


 「京都は拳銃制限があるからな。どう考えても神宮寺が暇になるだろ。予定では大阪を中心に余裕があったら神戸ぐらいまで足を伸ばしてみる予定だ。」


 今回の修学旅行、というか、四十万高校の伝統みたいなもので、いつも行き先は近畿地方。そこからは自由行動で1人10万円まで使えるカードで3泊4日の旅行をすることになっているらしい。


 「それにしても修学旅行もただでしょ?すごいよね。」


 「もともと国立学校は国から大量の援助金が流れ込んできているからな。」


 「そういえば、みんなはどこに行きたいの?」


 僕ばっかり大和に行き先の希望を言ってはいけないと思ってほかのメンバーに振ってみる。


 「僕はどこでもいいよ。正直めんどくさいしね。」


 沖川、こんな行事ですらもめんどくさがるんだ。


 「私は街のほうに行ってみたいかな。」


 逢瀬は女の子っぽい意見だ。いや、それが普通なんだろうけど。


 「私は強いやつと戦えれば十分よ。」


 茅海はもっとおしとやかに生きたほうがいい気がする。


 「お前ら、様子はどうだ?」


 「あれ?ジャッキー?」


 どうしたんだろう?今回の予定は一応提出ってことになってるけど、夜に報告の電話さえしたら何をしてもいいからジャッキーが気にする必要はないはずなんだけど。


 「お前らの班に1人追加してやれないか?」


 「え?」


 班とはもちろん、修学旅行の行動班だろう。でも、このクラスであぶれている人間は見当たらないし、なにより僕らの班に入れるというのがおかしい。


 「ジャッキー、知ってるでしょ。僕たちはこの5人以外とは会話はするけど、そこまで仲良くなりきれてないの。こんな状況に誰を入れるのさ?」


 「それくらいはわかってる。しかし、それが転校生でな。」


 「え?チーちゃん以外にまた転校生が来るんですか?」


 たしかに転校生なら、誰か仲がいい人もいるはずないし、ジャッキーは単純に僕たちが頼みやすかったから頼んだだけなんだろう。でも、また転校生か。何でこのクラスはこんなに多いんだろう。


 「しかし、どっちにしろお勧めできないぞ。もともと、ここのメンバーはほかのメンバーとの波長との差でこうなっているんだぞ。それにいきなり転校生を飛び込ませるのはひどくないか?」


 「まあ、滝川の言うこともよくわかる。しかし、あってみたときの印象としてはお前たちぐらいのほうがうまく行くような気がしたんだ。どうにかならんか?」


 どうやら頼みやすいとかじゃなくて、ちゃんと考えがあって僕たちを訪ねてきたらしい。


 「だそうだ。どうする?」


 「僕は大和に任せるよ。女の子だったらうれしいけどね。」


 「私は会ってみたい!だってお友達になれるかもしれないんでしょ!」


 「私も賛成よ。強かったらうれしいし。」


 やっぱりみんな賛成か。


 「お前も賛成みたいだな。ならジャッキー、どこで合流するんだ?」


 「向こうに着いたときだ。待ち合わせ場所はここになっている。」


 大和が紙を受け取った。


 「わかった。」


 これで修学旅行の楽しみが2倍になった。


 …………なんでかまともにいってくれる気がしない。


 修学旅行って3年生じゃなかったっけってあなた。調べてみたら2年生で行く高校もあるそうです。

 そんなわけで次回予告!次回、なんと驚愕のあの人が!?なんで!?いや、そもそもなんで俺が言ってるの!?……ちょっとテンパってます。

 さて、真実は次回をミロ……見ろ!

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