40発目 主人公が戦うようです
「よろしくお願いします。」
丁寧にあいさつをしてきた相手。かなりの優男に見えるけどこれがみんなを罠に仕掛けたやつだ。
「2年生ですよね。僕もなんですよ。お互いベストを……」
「茅海たちを罠にはめたのは君?」
ここまで来てまわり道は必要ない。
「……何のことですか?ベストを尽くせなかったのは個人の責任です。僕は関係ありませんよ。」
「うん。知ってる。」
相手は思いっきり不思議そうな顔をしているが関係ない。大和がそういった時点でほぼ確定。ならば僕のやることは決まっている。ただ相手を倒すだけだ。
『さあ!!去年は1勝もできなかった四十万高校も盛り返して2勝2敗!!この1戦ですべてが決まります。この勝負をどうみますか、解説の松村さん!!』
『これだけはどうなるかわからん。都築はそれほど実戦の成績は高くない。データのみならば十中八九、負ける。しかし、あいつはデータを超えた動きを時々やってのける。これだけは予想がまったくできない。』
「それでは、四十万高校、都築 望 対 仁徳学園、小田 智樹。ファイト!!」
パンッ!
小田は1発撃って後ろに下がった。僕も横に動いてよけながら回避。そして相手との距離をとった。
「意外と慎重だね。てっきり突っ込んでくるのかと思ったよ。」
「……」
「回答もなしか。面白くないなあ。なら君に面白い物を見せてあげるよ。」
そう言って小田は拳銃を腰近くに構えた。
パンッ!
次の瞬間、僕の顔のすぐ横を銃弾がすり抜けた。
「あれは……」
「僕の早撃ちと同じだね。」
「その通りだ。俺の得意技は他人のまねだ。俺自身の特別な技はないが、一度でも見ればどんな技でも使える。」
「無我の○地?」
「沖川、あれが無我に見えるか?」
「だからこんなこともできる。」
ダッダダダダダ……パンッ!
走ってそのまま射撃。これは茅海の技かな。
「ちょっと!!勝手に使うなんて著作権違反よ!!」
「そうなの?」
「そういうことはないと思うよ。」
「……反応がない。もしかしたらちょっとやばいかもな。」
……いやだ。
「どうした?驚きすぎて何も……」
「いやだ。」
「は?」
「いやだ。」
「まさかいまさらになって怖気づいたか。」
そんな言葉を無視して僕はゆっくりと前に歩き始めた。
「バカが!!」
パンッ!パンッ!パンッ!
僕に対して3発の銃弾が飛んでくる。でも不思議だ。まるで止まってる。数秒後にどこに当たるのかがイメージできる。何も怖くない。
カンッカンッカンッ!
すべて、銃で軌道をずらした。
「やっぱり君はバカだ!!君の技も見せてもらったぞ!!」
パンッ!
僕の弾はまっすぐに小田の心臓めがけて向かって言った。
「そんなもの……」
ガッ!
「……」
「……」
僕の弾は小田の拳銃に当たることなく胸に当たった。
「そこまで!勝者、四十万高校、都築 翔。総合成績3勝2敗で、四十万高校の勝利!!」
その瞬間、会場が割れるかと思うぐらいの大歓声に包まれた。
Q『街はどんな感じになってますか?』
大和「都会は自動販売機がロボットになっており、掃除ロボもいる。その風景はさながらとあr(回し蹴り」
作者「あれは自販機までロボットになってないわ!!」