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SHOT GUN!  作者: ヒッキー
4校大会編
40/109

39発目 詐欺(ペテン)には注意しよう

 拳銃を取り出した大和。今日の大和の拳銃は1丁だ。一応審判には2丁を確認させてたけど、よっぽど不利な状況にならない限り1丁でやると言っている。


 「先手必勝!」


 ガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!


 そう言うと相手は両手に拳銃を持って乱射を始めた。拳銃の音はいつもの澄んだ音でなく、激しい音のみ。そして、持っている銃の弾が切れると懐や腰とかのあらゆる場所から取り出して乱射をやめなかった。


 『おーっと!!いきなりのラッシュ!ラッシュ!!ラーッシュ!!!砂埃で滝川さんが見えないほどの乱射です!!』


 『審判に見せた拳銃の数を言う必要がないとはいえ、ここまでの拳銃を見せたのか。』


 「ちょっ!あれっていいの!?」


 「拳銃の所持数に規定はないからね。」


 「それにしても、拳銃ってなんで所持数に規定がないんだろう?」


 「簡単だよ。拳銃を多く持ってる人間が勝つわけじゃないからさ。」


 「いやまあそうだけど、やっぱり多いほうが有利じゃない?」


 「拳銃を大量にもつって言うのは利点もあるけどリスクもあるんだよ。利点は銃弾が切れたときにすぐに新しい拳銃に持ち替えれること。反面、リスクとしてセーフティーを外すのに手間取ったらただの的になるし、大量の拳銃を持つと体が重くなって機動力が落ちる。特に後者はどんなに鍛えたって限界があるから最大の欠点って言えると思うよ。」


 確かに1丁でも結構な重さのあるものだし、大量にもてばそれなりに重いわけだ。それなら機動力が落ちるのもしょうがないだろう。


 「はぁはぁ。」


 やっと乱射が落ち着いて砂埃が消えていった。


 「……」


 「大和!?」


 どうやら右手をやられたらしく押さえている。しかも、拳銃を地面に落としている。大和は左手でもうてるけど落としていたら何もできない。


 「なにもさせませんよ。」


 相手が一気に距離を詰めてきた。これじゃあ拳銃を拾っても腰から抜いても間に合わない。


 「大和!!」


 パンッ!


 大和がやられた、と思った瞬間、大和は抑えていた左腕を外したと思うと突然マジックのように出てきた拳銃で相手の胸を見事に撃ちぬいた。


 「そ、そこまで、勝者、四十万高校、滝川 大和。」


 『おおーっ!!』


 観客席の特に2年生から歓声が上がった。3年生はこんな勝ち方に納得できてない様子で、1年生は拍手しているのもいれば驚いてポカーンとしている生徒もいる。


 「やりやがったな詐欺師トリックスター!!」


 「ここでもそれかよ!!」


 「でもかっこいいぞー!!」


 2年生の歓声を受けながら大和が戻ってきた。


 『さて、いったい滝川さんは何をやったのでしょうか?』


 『おそらく落とした拳銃はダミー。本物の拳銃は右腕の裾にでも仕込んでおいてそれを左腕で押さえていたんだろう。そして近づいてきた瞬間にそれを話して右腕に拳銃が現れそれで撃った、といわけだ。』


 「それにしても、拳銃を落としてた時は驚いたよ。あれってどうなってたの?」


 「おとしたのはモデルガンだ。」


 「それってあり!?」


 「武器にならないようなものなら使用は自由だ。」


 やっぱり大和の策はよくわからない。いや、全然わからない。


 「さて、僕だ。」


 ここで勝って僕が勝ってかっこいい終わり方を……


 「まだ終わってないわよね!?」


 「チーちゃん、まだ走っちゃだめだよー!」


 騒がしい声とともにこっちに向かってくるのは……


 「茅海!逢瀬!」


 「滝川!今どうなってるの!?」


 「見ての通りだ。沖川と俺は勝って、最後の大将戦だ。」


 「理解したわ。つまり負け確定ね。」


 「なんでそうなるの!?ここは、ついに真打登場ね、とか、まだ勝負はわからない、とかじゃないの!?」


 「あんたに期待したって無理だからよ!!」


 「ひどいっ!!これから戦場に向かう人間に向かってお前は死ぬだろう、って予言するくらいひどいっ!!なんで僕には全く期待してないのさ!?」


 「あんたの実戦の成績で何を期待しろって言うのよ!?」


 「えっと……」


 正直僕の実戦の成績は中の下。茅海の言ってることはその通りで、こんな成績で出てきている僕に何を期待しろって言えるのだろうか?……覚醒?


 「もちろん奇跡だろ。」


 「わかってたけど言わないで!!」


 「でもチーちゃんはさっきまでショウなら出大丈夫、って言ってたよね?」


 「え?」


 「い、言ってないわよ、そんなこと!」


 茅海は本気で拒否しているが逢瀬がウソをつくとは思えない。つまり、茅海は僕に期待してるんだ。


 「いってくるね。」


 「待て。」


 「大和?」


 ゆっくりとこっちに近づいてきた。


 「俺の予想だが、ここまでの不正行為は単独犯。しかも、お前の相手だ。」


 「え?」


 大和が耳打ちしてきた内容の意味が一瞬分からなかった。


 「去年にこんな不正行為が発生したとは聞いてない。となると、おそらく今年から入ってきたやつ、つまりお前が戦う2年生があやしい。一応気を付けておけ。」


 「わかったよ。」


 大和がここまで予想でいってくれたんだ。気をつけておけ?どれだけ一緒にバカやってきたと思ってるんだよ。そんなふうに言っても本音はわかるよ。


 「行ってくるよ。」


 身体の芯から熱くなるのを感じながら僕は僕の戦場に向かった。


Q『警察はどうなっていますか?』

Q『犯罪はどう変化してますか?』


大和「これは似た質問だな。犯罪だが小さな犯罪は減ったが大きな犯罪はふえた。

 拳銃を誰もが持っていることで強盗などをすれば自分が殺されるかもしれないという恐怖心から減ったが、簡単に武器が手にはいるようになったために複数での犯罪が増えた。

 そのために警察は規模も前より大きくなっているし、拳銃の授業から強くもなっている。ゆえに武装探偵、略して武(修正テープ!」


作者「このネタはわかる人にしかわからないか。」

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