28発目 今回の波乱はこうしてやってきた。
すみません。なんか27発目でワード1枚分飛ばしてました。なのに違和感がなかった。なんで、俺はあんな小説を……
「さっすが。正解だね。」
4校大会?何だそれ?
「ここで?マークが顔に出てきている人もいるから説明してあげるね。」
「えっ?誰?」
「あんたしかいないわよ。」
「えっ!?じゃあ、茅海はわかってるの!?」
「それは……さぁ、説明を聞きましょう。」
わかってないな、これは。口に出したら殺されそうだから言わないけど。
「オホンッ!さて、まず学費が完全無料の高校は日本に4校あります。その4つを答えてください。はい、神宮寺さん!」
「ええと、乍瀬学園。ヨハン桜河女子高校。仁徳学園。そしてここ、四十万高校ですよね。」
「正解っ!」
なるほど。さすがに茅海でもこれくらいは知っていたか。
「ちなみに順番で言うと乍瀬→仁徳→ヨハン桜河→四十万の順に優秀といわれているわ。さて、これはどうやって決めたでしょう?都築くん。」
「えっ!?ええと…………。…………………………勝負、とか?」
「まさかそんなわけがないじゃ……」
「そのまさかよ。」
「えっ!?」
茅海だけでなく逢瀬や沖川も驚いている。ちなみに大和や会長は全然驚いていない。ちなみに僕はというと、なんでみんなが驚いているのかがわかりません。
「で、大和?なんでみんな驚いているの?」
「普通、どこの学校が優秀かっていうのは偏差値や過去の実績、そういうものを見て名門とか言われるわけだ。なのに、この4校の優劣は毎年の勝負で決められるわけだ。」
「……うん?」
半分以上理解できなかった。
「簡単に言いますと、サッカーでどこが一番強いかっていう順位について普通は何試合もして決めるはずのものをPK対決で決定するようなものです。」
「えっ!!」
そ、それは一大事だ!!
「それにしても、その様子だと滝川くんは知っているみたいだったけど、なんでこのこと知っているのかな?このことは先生たち、生徒会役員、出場選手にしか知らされないようになってるはずなんだけどね。」
「それだけの人数が知っていれば情報は漏れますよ。俺は噂話を聞いているときに偶然知っちゃったんです。」
当たり前のように大和は言っている。こいつのことだからハッキングとかを駆使して調べ上げたんだろう。
「ちょ、ちょっと待ってください!?それを私たちに言うってことは……」
「ありゃ、勘のいい人たちはわかっちゃった。」
……なにを?
「君たち5人には今年の4校大会に我が校代表として出てもらいます!!」
「……え?」
今回の波乱はこうしてやってきた。