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SHOT GUN!  作者: ヒッキー
日常が始まった
12/109

11発目 いつもの日常 いつもどおりの日常

 次の日、行くのが微妙に怖かったけど、行かないと何も始まらないと思って頑張った。うん。僕はがんばった。ものすごい頑張ったんだよ。


 「遅刻だ!」


 「すみませーん!!」


 でもこうなっちゃったんだよね。


 なんとか朝の連絡にはこれた(そのせいでジャッキーに怒られたけど)ので、そのあとの休みには話せた。


 「で?」


 「で?」


 「オウム返しなんか期待してないわよ。」


 だって、いきなりこんなこと言われたらそう言うしかないでしょ。


 「何かしてくれるんじゃないの?」


 「あのね、僕は日常の中に楽しみを見出してほしかったんだ。だから特別に何もするわけじゃない。わかった、神宮寺さん。」


 「……ねえ、その神宮寺さんってのやめて。」


 「え?」


 かなり不機嫌そうにいってきた。今まで呼んでも不機嫌じゃなかったはずなのに。


 「私には私だけの名前があるの。それなのに名字で呼ぶのはやめて。」


 普通、異性からはつきあってでもない限り下の名前で呼ばれるのは嫌な物なのかと思ってたけど、そういう考え方もできるんだな。


 「わかった、翔?」


 「わかったよ、ええと……チビ。」


 カチャッ!


 いきなり拳銃を構えられた。あれっ?僕が変なこと言ったかな?


 「だ……」


 「だ?」


 「誰がチビよ!!私の名前は茅海!!人の名前を間違えるなんて失礼極まりないわよ!!!」


 「ご、ごめん!!チビ……あっ。」


 「殺す!!肉の一片も残さないぐらいまで殺す!!!」


 パンッ!パンッ!パンッ!


 「ちょっ、ちょっと待って!!練習場以外での発砲はダメ……」


 「知るかぁぁぁぁああああ!!!!!」


 パンッパンッパンッパン……


 「死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅうううううう!!!!!」


 この後、授業に来たジャッキーに助けられて2人でこっぴどく叱られました。


 「そう言えば、なんで誰も助けなかったのさ?」


 『キレた神宮寺さんの相手なんてできるか。』


 即答されました。






 「今日はどうする?」


 僕は大和や沖川と放課後はどうするかを聞いていた。


 「こら、私を楽しませずにどこに行くつもりだ。」


 そんな会話に茅海が入ってきた。


 「いいじゃないか。それとも、茅海も一緒にきたいの?」


 「な!私は……」


 「じゃあさ、駅前に新しくできたケーキバイキングに行こうよ!!」


 いつの間にか逢瀬まで来ていた。


 「新しいケーキバイキング?ああ、あの自慢のチーズケーキがおいしいって噂の店か。」


 「さすがヤマくん!情報が早いね!!」


 「……頼むから、そのヤマくんはやめてくれ。」


 なぜか大和は自分の名前をニックネームで呼ばれるのを嫌がる。それなのに名字はいいらしい。なぜそうなのか僕にもよくわからない。


 「僕も甘いものは大好きだね。でも、チーズケーキよりはショートケーキがいいな。ちゃんとおいしいんだろうね?」


 「もちろんだよ!」


 もともと沖川は甘い物が好きだからかなり乗り気だ。


 「ちょっと待ちなさい!!私をほっといて話を進めるんじゃないわよ!!」


 「あれ?茅海はケーキ嫌い?」


 「そ、そんなことはないけど……」


 「じゃあ、チーちゃんも一緒に行こう!女の子が私1人なんてさびしかったんだよー!!」


 「私は女の子じゃない!大人の女よ!!それに、チーちゃんって何よ!!」


 「チーちゃんはチーちゃん。かわいいチーちゃんだよ。」


 「かわいい言うなー!!」


 完全に逢瀬の空気にのまれてしまった茅海は確実に付いてくるだろうな。こいつはそこを注意しないといつの間にか飲み込まれている。


 「じゃあ、5人だね。早く行かないと遅くなっちゃうよ。」


 「そこまで焦る距離でもないだろ。」


 「僕も楽しみだね。楽しみは早いほうがいいよ。」


 「楽しみだね、チーちゃん。」


 「チーちゃんって呼ぶな!!」


 「楽しみじゃないの?」


 「そ、それは……楽しみだけど……」


 茅海もいい感じに溶け込んでいる。


 ヒュッ!


 「えっ?」


 さっき誰かがこっちをじっと見つめていた気がした。


 「どうした?」


 「え?ううん、なんでもない。」


 「そうか。」


 大和も気付いてないんだ。多分僕の気のせいだろう。






 「おいしかったー!!」


 なんだかんだいっていた茅海もケーキバイキングを楽しんだようだ。なぜなら1時間でケーキを20皿は軽く食べていた。多分僕は元を取れてないけど茅海で全部とれたと思う。


 「おいしかったねー。」


 「うん!」


 「バイキングとは思えないほどのうまさだったよ。僕もなかなか満足できちゃったしね。」


 「それがこの店の売りだからな。」


 そんなことを話しながら駅へ向かった。


 「……ん?」


 「?どうした、翔?」


 「……何でもない。」


 また誰かがこっちを見てた気がする。まあ、これだけ大声で話してればいやでも見てくる人はいるか。


 自分に気のせいだといって駅に向かった。


 当分は投稿は昼間に行いたいと思います。もし出てなかったら作者が忘れてます。ご了承ください。

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