表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/11

日常茶飯事の追放・加入劇

「オーリー、君を勇者パーティから追放する」


俺はありふれた言葉で、僧侶オーリーを俺の勇者パーティから追放した。

オーリーの回復魔法は惜しかったが、アリアを再度迎え入れるためには仕方のない犠牲だ。勇者である俺も回復ができるから、まあ僧侶がいなくてもなんとかなるだろうという判断でオーリーを選択した。

オーリーの回復能力はそこそこ高いから、他の勇者パーティで拾われるだろうしな。


アリアと異なり、オーリーは冷めた表情で追放を受け入れ去っていった。


・・・


「アリアさん、俺のパーティに戻ってきてください。お願いします」

アリアの前で土下座をして頼み込む。

アリアはパーティを即追放されていた。仲間を攻撃する気が狂った魔術師を採用したいパーティはいないだろう。


追放後10日以内にどのパーティにも採用されない場合は、王国勇者部隊からクビになってしまう。二度と会えなくなるかもしれない。普段なら俺も採用したくはないが、恋人なので流石に後味が悪い。それにアリアが目覚めた火攻撃魔法50%アップ、パーティメンバーの火属性防御20%アップスキルは捨てがたい。


「ふーん、グラーナーはわたしに戻ってきてほしいんだ。一旦追放しておいてねえ」


養豚場の豚を見るような目で話すアリア


「6歳の頃から一緒に勇者部隊にいるお前ならわかるだろ。危機に備えて、勇者パーティは常に戦力を向上させなければいけないんだ。剣を磨かなければ行けないんだ。お前を追放したのも仕事だと思って割り切ってくれーーー」


「・・・・・・・・」


「な、頼むよ」


「・・・あの女はどうするの?」


「あの女?ユーリのことか。レアスキルに目覚めた彼女はパーティに残すよ。俺のパーティが上に登るために彼女のスキルは必須だ」


「そう、恋愛感情はあるの?」


「ない、ない、ないよ。お、俺が好きなのはオマエダケダゼ」

まな板なアリアに対し、たわわなユーリは気になるがな


「そう、わかったわ」


俺を睨んだあと、一息ついて目を閉じてアリアは理解してくれた。


「助かる」

俺の彼女理解があって、チョロくて助かる。

これで中隊副勇者のポストを目指して頑張れる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ