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勇者昇格戦

「ムカつく、ムカつく、ムカつく」

アリアは憤っていた。

グラーナーとは6歳から一緒に学び育った。そして、12歳で彼が副勇者に選ばれたときに、パーティに誘ってもらい、以来2年近く寝食をともにした仲だ。


「勇者で居続けるのが重要なのはわかるけど、なんでアタシなの」

怒りが収まるとともに、落ち込む。


「月に1日しかない大切な休日にデートして、ほのかな愛情も育ってきたと思ったのに。ユーリとか言う女に乗り換えるのかな」

アタシの横で笑ってくれたグラーナー。その横に他の女が並んで歩く想像をした途端、怒りが再度湧いてくる。


「許せない。コロス」

その感情が湧き上がるともに、新たなスキルを覚えたアリアだった。


・・・


「くらえ、三連強打」

「ぐああ、なんて速くて重い攻撃だ」


俺のパーティの戦士バディの強撃が対戦相手の戦士に決まる。魔術師ユーリの能力10%向上スキルのお陰で俺のパーティの戦士は相手を圧倒していた。

僧侶オーリーの回復魔法も10%増しなので、MPを節約できるのも大きい。


初戦、2回戦、準決勝と順調に勝ち残り、決勝に進出できた。まあ、本来の実力でも楽勝だったがなw

そして、アリアを迎え入れた勇者パーティとの決勝戦。これを勝てば晴れて昇格だぜ。


・・・


「死ね、カス。極大ファイアーボール」

開幕早々、凄まじい目付きのアリアが放った魔法。それによって、俺のパーティとアリアのパーティが全滅する。味方ごと、瞬殺かよ。


あ、コイツ、頭に血がのぼると見境がない性格だったな。

味方を巻き添えにした相手勇者パーティの失格により、俺のパーティが優勝したという判定を聞きながら、意識が薄れていった。


アリアとの関係回復どうしよう・・・

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