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戦車の家族関係、車種について(上、装甲車編)

まず一言、大体半年も更新停滞して申し訳ございませんでした。

色々なことがありまして更新ができませんでした。 …知らない間に知り合いが結婚して妊娠&出産していたり、鉈で指を切り落としかけたり、パソコンがウイルスにかかったり、化石レベルの携帯電話をスマホに換えたり、車のエンジンが故障したり、痔になったり…半年で色々な事があったなぁ

1.戦車の種類ピックアップ


まず始めに戦車は『戦闘車両』と呼ばれる物が省略されたものであると言う事は、皆様ご存じであろう。

で、それを踏まえてこの小説で扱っている「戦車」は「無限軌道であり大砲と機銃が付いている武装車両」の事を指します。


しかし、今回は広義の意味での「戦車」も扱うことをご了承ください。

そのため、今回扱う車両は「戦車」の中に分類される「装甲車」と呼ばれる車両を説明しようと思います


と言う訳でピックアップ


装甲車

・装軌装甲車

・半装軌装甲車

・装輪装軌併用装甲車

・装輪装甲車

 ・装甲兵員輸送車

 ・機動戦闘車

 ・戦闘偵察車

 ・軽偵察車

 ・偵察装甲車

 ・偵察車

 ・偵察戦車

 ・軽装甲車

 ・軽装甲機動車

 ・重装甲車

 ・化学防護車

 ・NBC偵察車

 ・歩兵戦闘車


 このように多種多様、こんな親戚が沢山いるのである

しかしお亡くなりになった親戚もいるので注意するように。





2.あなたとは違うんです! 装甲車と戦車の説明


 さて、装甲車と言うのは、戦場で一番最初に投入された兵器である

装輪装甲車、それも偵察・治安維持用の物で、普通の自動車に装甲と機銃を載せた様な物であった。

治安維持用としては申し分なかったであろうが、第一次大戦に入ってから一変した。

 なぜなら、砲撃で整備された道路は破壊され、塹壕が掘られて穴ぼこや障害物だらけ、それらのお陰で

「荒れ地や対人障害物がある場所でもスムーズに動く機構兵力」として戦車が開発された。



 話がずれたが、装甲車と戦車の違いについて軽く書いておこう。

戦車は重装甲・大火力を売りに前線での行動を念頭に入れた戦闘車両であると同時に、敵陣地や車両に銃砲弾をダイナミック宅配できるのに対し、

装甲車は戦車や部隊を支援するための車両で、歩兵を運び偵察し迫撃砲による砲撃ができる実に多目的な車両でもある。

(※ただし120mm砲を載せた車両は土地柄的な理由で作られた、何でも部隊の展開速度重視のためとか)


しかし現在、『歩兵戦闘車』と言う、「戦車にも事実上対抗」でき、歩兵を輸送できる車両も存在する。

だが、戦車に対抗できると言っても対戦車ミサイルを数発しか持っていないため、あくまでも防御のため持っている程度の武器であるので、過信してはいけない。


そのため、装甲車に分類しました。






3.装甲車の分類について


さて、装甲車には走行機構によって3つのタイプに分けられる。


一つはタイヤで走行する装輪装甲車

これは都市部など舗装された道路等で使われる事を念頭に入れた軽装甲高速車両で戦闘時の即時展開をモットーに作られた車両で

おそらく戦闘車両の車種では、一番数が多い車両・・・のはずである。

以外であろうが、車輪がいくつかも付いている(車両もある)為、地雷の2~3発程度ならば車輪が破壊されても他のタイヤが支える為、地雷による損傷後即行動不能に陥ることは特にない。

中の運転手さえ生きていればの話だが


不整地や破壊された町などでは機動性は脆弱になり、そこまでの機体はできたいと言う物もある。

さらに、地雷を抜かした対戦車兵器はもちろん、最悪重機関銃や対物ライフルに対しても、装甲が薄い為に簡単に撃破される可能性もある車種である。



 次に半装軌装甲車は別名ハーフトラックとも呼ばれ、トラックにも使用されている物であり

どの様な外見かと言えば、前輪は普通のタイヤ、後輪の部分にあるのは駆動用キャタピラとなって、方向転換は前輪で曲がったり、キャタピラによって曲がったり様々であるが、おそらく後者の方は数少ないだろう。

第2次大戦のドイツ軍はこれ! と言うイメージがあるが、実際にはソヴィエト・アメリカ・イギリス・日本も運用しており中々有名な車種である。

しかし第2次大戦以降途端に消えてしまった車種でもあった。 これは第二次大戦のころは、整備・生産コストが優れ、信頼性と稼働率は装軌装甲車よりも高く、そして荒れ地やぬかるんだ所等の悪条件な地帯では装輪装甲車より優れていた為である…が

大戦終了後には大戦中の技術革新によってそれらの問題が一気に払拭、上記下記の車両に主役を譲ることとなった。



 で、最後に装軌装甲車の説明に入るが

これは現在使われている車両の中で、もっともマスコミが『戦車』扱いしやすい車両である。 ただ、キャタピラと機銃(或いはミサイルなど)が付いているだけでこれの扱いである。

この車種は戦車に歩兵を随伴させる為に作られた車両で、機銃弾やグレネード、迫撃砲などを防ぎ切れるような重装甲を持っている。


 主にアルミ合金装甲や、鋼板の中空装甲など色々と存在するが、基本的に戦車に比べると『ダンボール装甲』並みも存在する。

歩兵戦闘車の様に分厚い装甲と20mm以上の口径を持つ砲や、対戦車ミサイルを持っている事もあるのだが(所謂ピンキリ)基本的に対戦車となると分が悪いので注意が必要である。

 こちらは最大でも音速よりも遅い(少し早い程度もあるが)ミサイルが最大の火力であるが、あちらは音の4~5倍で飛んでくる砲弾である。 平原の様な土地なら良い勝負だろうが都市部などではどちらかと言えば戦車の方が俄然有利だろう。



 最後に装輪装軌併用装甲車と言う車両であるが、これはソヴィエトやドイツで第2次大戦前から初期にかけて流行った車種であり

「軽戦車よりも早く! 装甲車よりも強い! 戦場では素早い移動と高い機動力が鉄則!」というコンセプトを元に作られた車種である。

 一体どういったものかと言えば、キャタピラを外して転輪で走るタイプのBT戦車タイプ(※1)と、転輪の横に付けてキャタピラを浮かせて走るタイプのドイツタイプ(※1)の2種類があった。


 広い土地を装甲車のように素早く移動し、戦車の火力で敵を圧倒するはずであったが、現在…と言うよりも大戦中期ではそのような物は少なくなっていった。

理由としては「キャタピラ外すの面倒臭いし時間が無い」や「構造が複雑すぎワロエナイ」、「タイヤで走る場面が余りない」、「火力と装甲が微妙」、等と言った技術的問題を始めとする致命的な物があった。

そのためか、現在では戦場で使われている場面は全く見られない。




4.装甲車の種目について


さて、1にも上げた様に装甲車だけでもこれだけの種類がある。


 ・装甲兵員輸送車

 ・機動戦闘車

 ・戦闘偵察車

 ・軽偵察車

 ・偵察装甲車

 ・偵察車

 ・偵察戦車

 ・軽装甲車

 ・軽装甲機動車

 ・重装甲車

 ・化学防護車

 ・NBC偵察車

 ・歩兵戦闘車


一番上から下に向けて順に説明していこうと思う。


 まず、装甲兵員輸送車は、装甲車と言えば? と問われたら真っ先に出てくるであろう装甲車らしい装甲車である。

武装は車体上部に備え付けられるタイプを始めとした車両が殆どであり、装甲も申し訳なさげ程度しかない。

が、生身で歩兵を突撃させる第一次大戦よろしくな戦法よりも、こちらを使って戦車と共に行動させて、作戦地域まで来たら装甲車から降ろして、敵に対する盾兼的に自らなり

遭遇戦でも、載せている機銃で援護射撃しながら歩兵を下す時間稼ぎの道具として使える車両である。


最近の装甲兵員輸送車は対戦車ミサイルや25mm機関砲等を載せてる車両…例えばアメリカのLAVシリーズがあるので、歩兵戦闘車と混合されがちである。

しかし、歩兵戦闘車との違いは、『歩兵が車内から小銃で撃てるかどうか』と『積極的に戦闘に参加するかどうか』である。



 2つ目の機動戦闘車と言う物は、大口径の主砲を載せている装輪タイプの装甲車である。

つまり戦車程の防御力はないが、前世代クラスの戦車の打撃力を持つ車両だ。 なぜ現世代クラスの主砲を載せられないかと言えば技術の問題と言ってしまえばそこまでであるが。

 要はサスペンションと重量の問題であり、これ以上砲の威力を上げてしまえば撃つだけで車体が大きく揺れて、乗員もよく怪我・気絶などをし、車体の足回り関係も整備が大変であろう。

使われている戦車で代表的なものを上げたらイタリアのチェンタウロ戦闘偵察車や、ストライカーが一番有名だろう。


 ここで私は面倒は嫌いなので戦闘偵察車の説明もするが、重武装で威力偵察を前提とした車種で、偵察して隙があれば攻撃して逃げると言った物である。

日本でもこれに類似する物を作られているが、使われたとしても、戦争初期に主力戦車が来るまでの足止めや、威力偵察で役目が終わりそうであるため、「戦車」とは言い難い兵器だ。



 上から4つ目から7つ目にある偵察車系については、文字数の節約のため一気にまとめて説明させてもらいます。

偵察車の大まかな説明からさせてもらうが、名前の通り偵察を基本とした車両である。 が大まかに二つのタイプに分けられ、一つは戦闘は基本的に避けながら敵情を観察し

偶発的戦闘に備えて軽火器を載せただけの車両と、もう一つは威力偵察と戦闘を前提とした重武装な車両である。


 これらから上から3つ目の戦闘偵察車を入れた、偵察戦車と偵察装甲車は威力偵察型となり、

軽偵察車と偵察車は、前者の非積極戦闘型に分けられる。 なお偵察警戒車と言うのもあるが、実質的に偵察車と変わらないのでこれも非積極戦闘型に分類される。


因みに、威力偵察型は重武装と言っても大口径の銃砲、対戦車ミサイルなどを載せた車両である。

「なら歩兵戦闘車もこれに入るのでは」と思った方はもう少しお待ちを、最後に載せます



 次は軽装甲車、軽装甲機動車、重装甲車についてであるが、これらには威力偵察はもちろんのこと、ほかの任務が与えられており

その「ほかの任務」とは、歩兵とともに行動することを前提としているのである。これだけでは兵員輸送車と変わりないが、兵員輸送車が「盾」とすると


 これら装甲車は「盾とセット販売されてる槍」である。 兵員輸送もできて前線でも限定的ながら歩兵とともに十分に戦うことができ、しかも足が速いので戦場に展開するスピードも高い。

ついでに安いため、数をそろえられる強みもある。 が、最悪「重機関銃」・「対物ライフル」程度でも簡単に撃破される可能性が高く、戦車が普通に出てくるような戦線で単独で使うのはおすすめはできない。

 さらに最近は対戦車ミサイル・ロケットランチャーなど存在するため、強いからと言ってむやみに突進させるのはFPSでもやめましょう。


 余談であるが、「戦車がいない」という情報で攻め込んだら、主力戦車部隊と戦う羽目になったというのも小説の展開としてありであろう。(※ただしそのような場面はあまりないと思われる…多分)



 最後と思わせてその前に、化学防護車とNBC偵察車について説明しよう。

 化学防護車とは核・化学(毒ガスなど)兵器が使われた地域に対応した車両で、放射能測定や毒ガスの検知や汚染土壌のサンプル採取などに優れた車両であると同時に

不測の事態(敵部隊との遭遇など)を考えて歩兵の盾として造られた兵器であり、(ほかの車両でもいえることであるが)遠隔操作で車内から車外の機銃を撃てるように作られている(らしい)

 しかし化学防護車は生物兵器などに対して検知する方法がなく、日本ではこれとは別に生物偵察車が作られていたが、こちらはトラックから作られたもので偵察車としては役不足であった


 そのため、新たに作られたのがNBC偵察車、ちなみにNBCとはN(Nuclear:核)B(Bio:生物)C(Chemical:科学)との意味であり、某電機メーカーとは全く一欠けらも関係ない。

これは名前のように使われた後のことを想定した車両であり、気密性は抜群、一応車両上部に機銃を載せており、これも内部からの射撃が可能である。


 日本の車両の場合は既存の車両を改良した物であるため、部品の共有化はもちろん整備(する側)も楽ちん、ただし、兵員の輸送は構造上できないため上に乗っけるタンクデサントくらいしかできないので注意。

…まぁ、それでないといけないところに、わざわざタンクデサントする意味はないが。



 では最後に、お待ちかねの歩兵戦闘車についての説明をしましょう。

 歩兵戦闘車は、コストは一般的な装甲車よりも高く、独自開発をしている国はそこまで多くない。しかしその戦闘力と能力は特筆できる。

装甲車を「盾」や「盾とセット販売される槍」とたとえたが、これの場合は「盾と火縄銃」というレベルだろう。


 基本的な武装は20mm以上の機関砲、それと車体によるが対戦車ミサイルを載せている車両や、低圧砲と呼ばれる大砲を装備している車両に、装輪タイプの車両などが存在する。

それだけなら装甲車と変わらないが、兵員を運べて、密閉できていて、兵員が車内から携帯火器で撃てるようになっており

「兵員を安全に運べて少しの運があれば主力戦車も倒せる、しかも車内から射撃できる」という3拍子がそろった、使い勝手のいい車両である。

 現にアメリカのM2ブラッドレー歩兵戦闘車は歩兵の方々から「戦場のタクシー」と呼ばれてとても信頼されている存在だ。


ちなみに、第一世代はアルミ合金製の装甲であることが多かったが、次第に対戦車ミサイル・ロケットランチャーなどの脅威が増えたため、アルミでなく現在主力戦車にも使われているような複合装甲などが使われおり

第一世代のは大砲を装備していたが次第に、機関砲(20mmから40mm)へと移り変わって、おまけに空中炸裂弾(電子機器で炸裂タイミングを決める奴)を使っているため、より一層「味方にとっては天使、敵にとっては悪魔」として活躍が期待される。

ミサイルは乗せている車両は全体的に見たらあまり存在せず、さらに有線誘導や赤外線誘導、レーザー光誘導など半自動式ミサイルがほとんどであるため、撃ちっ放しというのはなかなか存在しない。


ちなみに、現在の日本国で使われている89式歩兵戦闘車が7億円弱、M2ブラッドレーが3億円弱と、値段の幅が広いため、架空戦記小説で独自に設計して値段の設定をするならば大体3~5億くらいという設定をすることを進めたい。

※1

作者が勝手に名付けました。 気にしないでください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ちゃんと情報がまとまっていて蛇足も少なく纏っていて、非常に良い [気になる点] 強いて言うなら、あくまで既存情報のまとめ感があり、実戦での実例など、他の情報がもう少し欲しい気もするが、それ…
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